節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんの「食費節約レッスン」で、貯め上手・遣い上手になりましょう。今回は、主なコード決済サービスと相性がよいクレジットカードの組み合わせを紹介します。
スマートフォンのアプリで決済できる「コード決済」は、上手に使いこなすことで日々のお買い物を便利に、またポイントも貯まりやすくなります。ポイントをより多く貯めるためには、相性のよいクレジットカードを使うことが大切です。今回は、主なコード決済サービスと相性がよいクレジットカードの組み合わせを紹介します。
PayPay決済の基本還元率は0.5%ですが、PayPayステップの条件を満たすことで、最高1.5%の還元率となります。PayPayにチャージができる唯一のカードがPayPayカードです。
しかし、残念ながらPayPayカードを紐づけても、カード分のポイント付与はありません。PayPayの基本還元率にもよりますが、PayPay払いよりも、PayPayカード払いの基本還元率1%で支払った方が有利な場合があるので、使い分けるとよいでしょう。
楽天ペイと相性が良いクレジットカードは、楽天カードです。年会費無料の楽天カードと年会費がかかる楽天プレミアムカードがありますが、どちらも還元率は変わりません。
楽天ペイ以外のサービスや特典を利用したい場合は楽天プレミアムカードを選んでもよいとは思いますが、楽天ペイメインで使うなら、年会費無料の楽天カードで問題なさそうです。ポイントは、楽天カードから楽天キャッシュへチャージして、キャッシュ優先にしてコード決済をすること。こうすることで、合計1.5%の還元率が実現します。
d払いに登録できるクレジットカードは本人認証サービス(3Dセキュア)に対応した「VISA」「Mastercard」「American Express」「JCB」です。しかしポイント還元があるクレジットカードは、dカードのみです。
dカードには年会費無料のdカードと年会費がかかるdカードGOLDがありますが、ポイント還元率は1.5%と変わらないため、ドコモの携帯やドコモ光、ドコモでんきなどのサービスを利用していないのであれば、dカードで十分と言えるでしょう。ただし、2022年12月10日からはdカード決済ポイントが廃止され、dカード払い特典となり、コード決済と合計して1%のポイント還元になります。
auPAYに登録できるクレジットカードは「VISA」「Mastercard」「American Express」「JCB」ですが、一部登録できないクレジットカードがあります。ポイント還元率はそれぞれのクレジットカードによって異なるので事前に確認をしましょう。
リクルートカードがポイント還元の対象外になったため、auPAYにチャージをしてお得になるカードは、auPAYゴールドカードの2.5%還元が最高となります。年会費はかかりますが、auユーザーの方で、auでんきや都市ガスfor auで契約をしていたり、auPAYマーケットでの買い物やローソンでのお買い物をよくするといった条件が揃うと、簡単に年会費以上のポイント還元を受けることができるでしょう。
もちろん、年会費無料のauPAYカードでも1.5%と高還元率ですので、auユーザーでない人でauPAYを使いたいといったライトユーザであればこちらがおすすめ。また、auPAY×auPAYカードの組み合わせは、2022年12月1日から残高へのチャージについては、ポイント対象外となり、auPAYゴールドカードもチャージで1%とauPAY利用ポイント0.5%還元で1.5%に減ります。
コード決済を選ぶ際は、相性の良いクレジットカードはもちろんですが、どのお店をよく利用するのか、どのポイントを貯めているのかなど総合的に考えてポイントをまとめつつ、利用するとよいでしょう。
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旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。
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