節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんの「食費節約レッスン」で、貯め上手・遣い上手になりましょう。寒い季節は高くなりがちなガス代。今回は「お風呂のガス代」を節約するポイントを解説します。
寒い季節はガス使用量が多くなり、ガス代が高くなる傾向があります。最近はガスの値上がりやガス不足も懸念されているため、賢くガスを使いたいところ。今回は、我が家で心掛けているお風呂の「節ガスポイント」を3つ紹介します。
画像は我が家の給湯パネルです。
お風呂での節ガスポイントは3つ。
それでは、さっそく順番に見ていきましょう。
お湯の温度が下がると自動的に追い焚きをして温め続ける「自動運転」機能。便利ですが、お風呂を沸かしてから入浴までの間隔が空いたり、家族が続けて入浴できない場合は、ガス代がかさむ原因になりますので、お風呂が沸いたらいったん自動運転をオフにしましょう。
この画像は、我が家で使用している給湯器の説明書を切り取ったものです。我が家は最も湯量が少ない「1」で設定しています。この表を見ると湯量「1」は約130Lです。
こちらが実際の湯量です。
実際の水位は、30cmありました。二人暮らしの我が家ではこの水量でも十分で、翌日は残り湯で洗濯もしています。
お風呂の水位を高く設定すると、温める水の量も増えることになります。お風呂の水位は給湯パネルで簡単に調整できます。
給湯器によって異なりますが、1メモリ=10L~20Lであることがほとんどです。詳しい水量は、現在お使いの給湯器の取扱説明書を確認しましょう。
東京ガス都市生活研究所の「ウルトラ省エネブック」によると、200Lのお湯を張ると100.6円、180Lでは90.5円だそう。20L分減らすだけで、1回のお湯張りで10.1円も節約になります。1メモリずつ減らしてみて、許容範囲を探してみてはいかがでしょうか。
我が家の給湯温度は40℃に設定しています。シャワーの設定温度を2℃下げるだけで、年間約1,773円の節約になります。可能な範囲内で、設定温度を下げてみてはいかがでしょうか。
また、お湯張りをする時に「フタ」を使うのもおすすめ。家族はできるだけ続けて入浴し、間隔が空く時には都度必ずフタをすることで、お湯が冷めにくくなり、追い焚きの時間と回数を減らせます。
このほか、節水シャワーヘッドを使うのもガスの節約に効果的。おすすめは節水率が50%以上のもの。また、ヘッドの手元に止水機能がついていると、シャワーをこまめに止められます。購入する際は、現在使っているシャワーヘッドのメーカー名を調べておき、取り付けができるか確認してから買いましょう。
お風呂の節ガスは、設定を見直すだけでも簡単にできます。ぜひ今日から始めてみてくださいね。
出典:東京ガス都市生活研究所「ウルトラ省エネブック」(https://www.toshiken.com/ultraene/)
画像提供:Adobe Stock
旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。
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