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【おりょうりえほん 実験レシピvol.2】「なんで?」「どうして?」実験レシピでお子さんの好奇心・探求心を育てよう!! お料理は実は科学の要素がいっぱい。あっと驚く魔法のようなレシピをご紹介する「実験レシピシリーズ」
お料理と科学は、実は切っても切れないおいしい関係!
お料理は「なんで?」「どうして?」という驚きがいっぱい。 例えばショートケーキがふわふわなのはなんでだろう?トーストが焦げているのはなんでだろう?大人からすると当たり前のことも、子どもの視点を通して料理を見ると、科学的な新たな発見にあふれています。
そんな驚きと発見がいっぱいの「実験レシピ」第2弾!
実験レシピシリーズ第2回目の今回は、子どもおりょうり研究隊が、みんな大好き「チョコレート」を使った実験スイーツに挑戦!
科学の力でどんな不思議が起こるかな?!
板チョコレート...1枚(50g)
水...小さじ1/3
重曹...小さじ1/3
カラースプレーなどの飾り...お好みで
—— STEP1
まずはチョコレートを湯煎で溶かします。
—— STEP2
水に重曹を入れて混ぜます。
—— STEP3
溶かしたチョコにSTEP2の重曹を加え混ぜます。
—— STEP4
耐熱性の容器に入れ、電子レンジで1分加熱します。
お好みで飾りつけ!お料理でアートも楽しんで!
—— チョコと重曹のおいしい科学
「エアインチョコ」、いかがでしたでしょうか?
チョコレートが膨らむってなんだかわくわくしますね。
どうしてチョコレートは膨らんだのでしょう?キーワードは「重曹」です。今回のエアインチョコを作る時にはなくてはならない大切な材料です。それでは重曹がどのような働きをしたのか紐解いていきましょう。
重曹は炭酸水素ナトリウムや重炭酸ソーダとも言われ、化学式はNaHCO3 と表します。 加熱すると二酸化炭素(CO2)が発生する、という性質を持っています。
起きている反応を表すと、2NaHCO3→Na2CO3+H2O+CO2、となり、二酸化炭素が出てきているのがわかりますね。
この性質が重要な意味を持っていて、様々な料理に利用されています。
エアインチョコでは、とかしたチョコレートの中に重曹を混ぜました。この時にはまだ二酸化炭素は出てきていません。型に入れ、電子レンジで加熱すると、みるみるうちにぷくぷくと膨らんできました。この膨らみがまさに重曹から二酸化炭素が発生している証拠なのです!
加熱によって出てきた二酸化炭素はたくさんの気泡となってチョコレートを押し上げ、 気泡の跡を残したままチョコレートが固まります。
こうして空気(エア)が入った(イン)チョコが完成したのです。
エアインチョコを割って断面を見てみると、たくさんの気泡が詰まっている のがわかります。また、空気を含んだことで元のチョコレートとは異なる食感に変化しているので、独特の歯ごたえや舌ざわりも楽しめます。
エアインチョコは空気と科学が詰まったお菓子ですね。
▼レシピはこちら
お料理の最中には、「なんで?」「どうして?」という驚きがいっぱい。
子どもは料理をしながら、常になんでこうなったんだろう?と、頭にいっぱい「?」をうみだし、探究心を全開にしています。
科学がいっぱい詰まった料理の世界は、探究心を育てるのにピッタリ。ぜひ、料理でお子さんの探求心を育みましょう!
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