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コラム

人気料理家ぐっち夫婦の定番!だし汁がじゅわっとあふれる、失敗知らずの「だし巻かない卵」

【今週のおすすめの一冊 vol.49】編集部が特に「おもしろい!」と注目した料理にまつわる本をピックアップし、気になる中身をダイジェストでお届け。今回は『いろいろつくってきたけど、やっぱりこの味』(扶桑社)についてご紹介します!

気になる!人気料理家の家庭の味

メニューは同じでも、家庭によって味付けや調理方法が異なり、それぞれに味わいがあるのが家庭料理の魅力。では、食に精通した料理家たちは普段自宅でどのような家庭の味を楽しんでいるのか、気になりますよね。

今回ご紹介する『いろいろつくってきたけど、やっぱりこの味』は、人気料理家ぐっち夫婦が普段繰り返し作っている定番料理や、思い出のメニューを一冊にまとめたレシピ本です。

お酒好きな二人の定番・家呑みレシピ

食関連の職場で出会い、結婚後は会社員として働きながら料理家の活動をしてきたぐっち夫婦。料理やおいしいものが好きな二人は、時間ができたら旅行をして現地の飲食店を巡り、新しい料理との出会いを楽しんでいるそう。お店でお気に入りができたら、その味を家に帰って再現しています。

今回は、そんな二人が行ったら必ず頼むというお店の逸品をアレンジした「合わせだしのだし巻かない卵」のレシピを紹介します。

二人が十数年通っている東京・渋谷の焼き鳥屋さんのだし巻き卵を自分たち流にアレンジ。普通のだし巻き卵よりも汁気がたっぷりで、口の中でじゅわっとだし汁があふれるのがこのレシピの魅力。

だしが多いので、巻かずにゴムベラで押さえながら成形する工程が簡単。失敗知らずに作れるのが嬉しいですね。

合わせだしのだし巻かない卵

<材料>2人分
卵……3個
長ネギ(青い部分)……1本分
A
だし汁(和風だしパックで煮出したもの)、水……各70ml
顆粒鶏ガラスープの素……小さじ2
塩……ひとつまみ

サラダ油……大さじ1

<作り方>
1. 長ネギは斜め細切りにし、電子レンジ(600W)で30秒ほど加熱する。

2. ボウルに卵を割り入れてよく溶き、ザルなどでこす。Aを加えて混ぜる。

3. 卵焼き器にサラダ油を入れて中火で熱し、2の8割量を流し入れてゴムベラで押さえつけながら四角く成形する。

4. あいているところに1を入れ、残りの卵液を流し入れる。まわりが乾いてきたら端から巻き、同様にゴムベラで押しつけながら成形する。

5. 器に盛り、好みの大きさに切って残っただしをかける。

ぐっち夫婦に質問!

家飲みが格上げできるおつまみレシピや、世界各地のお店の味の再現に定評のあるぐっち夫婦。そんなお二人におすすめの食材や調理のコツを伺いました

ーぐっち夫婦が普段から使っている、家飲みにおすすめの食材や調味料を教えてください!

「家飲みでは、一味や七味、山椒、豆板醤などピリっとした調味料をよく使います!それらの調味料にしょうゆを混ぜる、マヨネーズを混ぜる…など合わせ技もOK。焼くだけ、切るだけなどシンプルな調理方法であってもこれらをつけるだけで立派なおつまみに。

あとは、少し価格帯の高いスーパーに売っている実山椒の水煮や醤油漬けもおすすめです。いつものおつまみに数粒を刻んで混ぜるだけでおしゃれなおつまみに大変身しますよ。例えば、無限ピーマンに混ぜてもOK。コンビニで買ってきたほぐしサラダチキン、おつまみメンマなど何にでも合いますよ!」

ーお店の味を自宅で再現するコツを教えてください!

「すべて自分の発想で再現できればいいですが、難しい場合もありますよね。まずおいしいと思ったら、正直に『これ、おいしいですね!どうやって作るんですか?』ってお店の方に聞いちゃうのもありです(笑)!教えてもらえればそれに従って作ってみる!

もし教えてくれなかったら、似たようなレシピをまずはクックパッドで検索。似たようなレシピを見つけたらそれを参考にそのお店の味の特徴に徐々に寄せていってみてください。このようにすると成功率がアップしますよ!」

本書には、家族に作りたくなる主菜やランチメニュー、おつまみ、友人が集う日のおもてなしごはんまで、全69品が掲載されています。ぜひお気に入りのレシピを見つけて、我が家の家庭の味をブラッシュアップしてみてくださいね。

(TEXT:小菅祥江)

いろいろつくってきたけど、やっぱりこの味

ぐっち夫婦さん

Tatsuya、SHINOからなる夫婦料理家ユニット。「日々の暮らしを楽しくおいしく。ちょっとおしゃれに」をテーマに、レシピ開発をはじめ、オンライン料理教室やSNS、各メディアで食の情報を発信している。つくり手に寄り添ったレシピが人気。著書に『ぐっち夫婦の下味冷凍で毎日すぐできごはん』(扶桑社刊)などがある。

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