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コラム

2月2日はお麩の日!生キャラメル、生カステラ、生ドーナツ・・・次に来る“生”は「麩」!?

今日は「お麩の日」です。ポピュラーなお麩といえば、料理する前はカリカリの硬い感じで、煮物や汁物にいれるとフワフワになる“焼き麩”。最近では、山形の郷土料理“麩の唐揚げ”がTVで取り上げられ、注目される存在に。そんなお麩、実はスイーツとしての歴史もあったんです。

千利休が愛したお茶菓子「ふのやき」

お麩はそもそも室町時代に中国から伝わった精進料理。お麩の原料は小麦なので、当時、厳しく肉食を絶っていた禅僧にとって、とても大事なたんぱく源として食されていました。その後、信長・秀吉が活躍する安土桃山時代、ふたりに重用された茶人・千利休が茶会の席で好んで出したのが「ふのやき」というお菓子
「ふのやき」は、水で溶いた小麦粉を平鍋に薄く伸ばして焼き、味噌や白砂糖などを塗って丸めたもので、いまでいうクレープやパンケーキ、あるいはあんこ巻に似たものだったようです。当時のお茶請けの主流だった「昆布」や「栗」などからすると、「ふのやき」は斬新なお菓子だったのでしょう。

京都の高級和菓子として有名な「麩まんじゅう」

そして、焼き系のお麩とは全く違う“ぷるんぷるんでモッチモチ”なお麩といったら「生麩」です。焼き麩が<小麦のたんぱく質(グルテン)+小麦粉>で作られているのに対し、生麩は<小麦のたんぱく質(グルテン)+もち粉>を練り、蒸し上げて作るもの。その生麩でできているお菓子が、京都銘菓としても知られる「麩まんじゅう」です。
大福のモチモチ感とは一線を画す、吸い付くようなあの食感!作るのはちょっと手間が掛かりますが、出来上がりの「しあわせ食感♪」を想像して、がんばってみましょう!

京都にお住まいの方の試行錯誤した結果の力作!!

市販の「麩まんじゅうミックス粉」を活用して、カンタンに!

生麩っていろんなスイーツに変身できるんですね♪

もうすぐバレンタインです。今年は“脱チョコ”して、手作り和菓子で差をつける!なんていかがですか?手作りに「生麩」を選ぶこだわりが、ひと味違うオンナ度を光らせてくれる予感が。(TEXT:大河原裕美)

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