離乳食では食べられる食材でも皮やたねを取るなど下ごしらえが必要。離乳食インストラクター協会代表の中田馨さんのWEB上離乳食レッスン・第12回目のテーマは「トマトの皮むき」です。
こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。これから夏に向けて暖かくなるとトマトが美味しい季節に入ります。トマトは舌触りやのど越しもよく、離乳食に取り入れやすい食材のひとつです。そんなトマトですが、1歳前の赤ちゃんには薄皮をむいてあげるのが原則。でもどうやったら簡単にむけるのでしょうか?今日は、トマトの湯むきについてのお話しをしますね。
赤ちゃんがトマトを食べるときはどうして湯むきが必要なのでしょうか?
赤ちゃんの消化機能は未熟なため、トマトの薄皮や種をうまく消化できないこともあります。消化器官に負担をかけ、下痢を引き起こすこともあるので、薄皮と種を取り除くのです。
赤ちゃんの咀嚼力は未熟です。トマトの皮が噛み切れずのどに引っ掛けることもあります。油断しがちなのが、プチトマト。ある程度の月齢になると、プチトマトをそのまま与えることもあるかもしれません。でも、赤ちゃんは薄皮を噛み切ることができず、のどに引っ掛けることもあります。プチトマトは普通のトマト以上に皮が硬いので必ず皮をむきましょう。湯むきしなくてもいい1歳すぎでも、しばらくは小さめに切ってあげると安心です。
トマトの皮むきの方法はいくつかあると思いますが、今回は私が実際にやっている「お湯につける湯むき」を紹介します。
私は、離乳食講座の中で「赤ちゃんになったつもりでトマトを食べてみよう」という体験を受講生さんにしてもらいます。何も手を加えないトマト、薄皮をむいたトマト、薄皮と種を取ったトマト、この3種類の食べやすさ比べをします。そこで、薄皮が口に残って飲み込みにくいことを実感してもらいます。みなさんもぜひやってみてくださいね。
少し手間がかかるかもしれませんが、赤ちゃんにはトマトを湯むきをしてからあげてくださいね。
保育士で家庭的保育所経営。一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表。関東と関西中心に、離乳食インストラクター養成講座やママ向けに離乳食講義・料理教室を開催中。●かおりの“和の離乳食レシピ”blogはこちら
管理栄養士と作ったクックパッドの「ベビー&ママ」コーナー。離乳食のきほん情報、不安・疑問を解消するためのコツとヒントが満載。専門家の知識と先輩ママの経験を集めました。あんしん基準に適合した離乳食レシピも1400以上、みんなのつくれぽを見ると離乳食作りも楽しくなりますね。詳しくはこちら