友人の結婚式に招待されましたが、その日は先約がありどうしても出席することができません。そこで、同じく結婚式に出席できない友人と一緒にご祝儀を渡すことになりました。その時、あなたならご祝儀袋にどのように名前を書きますか?意外と知らないご祝儀袋の書き方について、お伝えします。
ご祝儀袋にたくさんの名前を書くのは美しくありません。最大で3名までとし、4名以上となる場合には、水引の中央下に代表者の名前を書き、その左側に「他(外)一同」と記します。その際には、別紙に全員の名前を記し、中包に入れましょう。
3名までの場合、友人など地位・年齢に差異がない場合は、五十音順に右側から記します。会社関係の人と一緒に渡す時など、地位・年齢に差異がある場合には、地位・年齢の上の人から、右から左に向けて記します。
最近は、表書きに「寿」など印刷されているものが多いですが、自分で書き入れる場合には、「御祝」「祝結婚」「御結婚御祝」などが良いでしょう。「御結婚祝」「祝御結婚」は4文字になり死文字を連想するとのことで忌み嫌われます。 ちなみに結婚の席では、不吉なもの、別れを連想させるものは極力避けるため、忌み言葉も使わないようにするのがマナーです。結婚式が「終わる」ではなく「整う」、乾杯に「移る」ではなく「進む」というようにスマートに言い換えられると素敵ですよ。
ご祝儀袋に表書きをするときは、毛筆、あるいは筆ペンで、書体は楷書で書きます。 弔事の場合は、薄い墨で書きますが、慶事の場合は、濃い墨でしっかりと書きましょう。 筆や筆ペンは書き慣れないと難しいものですが、心を込めて書くことがポイントです。 かく言う私も、字にはまったく自信がありませんので、いつもできる限り丁寧に書くことを心がけています。
駿台トラベル&ホテル専門学校ブライダル学科長として、ブライダル関連、接遇マナーの授業を担当。著書に『敬語「そのまま使える」ハンドブック』、『そのマナー、どっちが正解?』(三笠書房)などがある。現役婚礼司会者としても活動中。
駿台グループの教育精神「愛情教育」をベースに、観光業界に必要なマインド&スキルを備えた人材を育成。就職のためではなくワンランク上の、就職してからも役立つ力をつける。それがスンダイの目標です。教員は業界の第一線で活躍中のエキスパート。仕事現場の視点からの授業は迫力が十分。基礎力から専門知識・専門技術まで「本物の実力」を身に付けられるスンダイ独自の授業です。 駿台トラベル&ホテル専門学校HPはこちら