果物にも野菜と同じように「旬」といって、たくさんとれて、おいしい季節があるよ。暑いのが得意な果物は寒いのが苦手だし、寒いのが好きな果物は夏はとれにくいんだ。なのに、一年中同じ果物が食べられたりするのはなぜだろう。
これは、世界中から果物が届けられているおかげもあるんだ。
たとえば、おなじみのグレープフルーツ。日本では主に3〜4月にとれるんだって。アメリカのカルフォルニアというところからはだいたい春から秋にかけて、フロリダというところからは秋から春先にかけて、日本に届くよ。
キウイフルーツも同じように日本だと秋から冬にかけてとれる果物だけど、ニュージーランドという国では春から秋にかけてとれるんだって。
日本のものと外国のものが交代で売られているんだね。
みかんの仲間で、柑橘類っていうグループにいるよ。みかんのように厚い皮の中にまた薄い皮があって、プツプツした実が入っているよね。 形は大きなボールみたい。皮は黄〜オレンジ色で、中身は黄色いものや赤っぽいものがあるよ。
みかんと同じように木になっているよ。
みかんの仲間だけど、ちょっとすっぱいよね。実が赤っぽいものは黄色いものよりも甘いよ。
キウイフルーツはもともと中国の果物。それが100年前、中国を旅していた女の人がニュージーランドに持ち込んだんだって。日本にもこれからの季節に入ってくるのはニュージーランドのものなんだ。 卵みたいな大きさと形で、緑色の皮。よく見ると皮に毛が生えているものと、ほとんど生えていないものがあるよ。皮に毛が生えているのは中が緑色。毛が生えていないのは中が黄色いよ。
木になっているよ。
中がグリーンなのは少しすっぱい。黄色いほうが甘みが強いね。
グレープフルーツやキウイフルーツは昨今国産ものも出まわるようになりました。それら国産と輸入物が入れ替わるのがちょうど4月ごろ。果物売り場に行ったときに親子で産地をチェックしてみてはいかがでしょうか。いろんな国から食物が届いていることや、よその国で生まれた果物が日本でも育てられていることなどを知るきっかけになります。食べ物を通してよその国の気候や環境を想像してみるのも楽しいのではないでしょうか。(TEXT:松崎祐子)