秋の味覚の代表格、きのこ。大人にとってはその香りやうまみが魅力の食材ですが、子どもからすると苦手なことが多いようです。そこで、きのこ嫌いの子も思わず完食してしまうようなコツとレシピを紹介しましょう。もちろん、大人の苦手克服にもぴったりですよ♪
きのこは単品としてももちろんおいしいですが、肉や魚といったほかの食材と組み合わせやすいのも特徴。全体をボリュームアップしてくれます。食物繊維が多いだけに噛むことで満腹感が得られるため、たとえ組み合わせる肉や魚が少なくても大満足。そのうえローカロリーだからダイエットにもぴったりです。なによりも価格が安定しているので、食費節約の強い味方となってくれます。子どもが嫌いだからといって食卓から遠ざけているのは、ちょっともったいない存在なのです。
きのこ嫌いな子はその姿を見るだけでもイヤになるものです。まずは存在そのものを隠してしまいましょう。入っているとわかっている大人はきのこの食感とうまみを堪能できるし、入っていると知らないと子どもは案外食べてしまえます。食べてから「実はきのこが入っていたんだよ。食べられたね」と種明かしすると、苦手意識が克服されることでしょう。
まずは王道のカレー。きのこ類はなるべく細かく刻むのがコツ。カレーの香りと色できのこがばれません。
きのこは細かく刻むとひき肉と似た食感に。それを利用して、みじんぎりのえのきだけを鶏ひき肉に混ぜ込んで、つくねを作ります。
ポタージュにしたらまるっきり見えなくて安心。細かく刻んだきのこを甘みのある玉ねぎとコクのあるバターと合わせて煮込み、ミキサーなどで仕上げます。
「きのこってそれほどまずくないかも」と思ってきたらしめしめです。次は、ちょっとはきのこが見える料理にいってみましょう!
大好きな肉で巻いて焼けば、ちょっとくらい見えていてもOKのはず。
オムレツに入れ込んでしまうのも手。卵といっしょにいつの間にか口に入っていきます。
きのこの苦手意識が減ってきたら最終段階。きのこそのものがしっかり見えるレシピを試してみましょう。そこでポイントなのが、子どもの苦手な香りなどをカバーするべく、インパクト大の食材と組み合わせることです。
にんにくをしっかり香り立たせてから、バターとしょうゆの食欲をさそう組み合わせで炒め合わせます。つくれぽ100人超えの人気レシピです。
エリンギを薄くカットし、チーズや明太子をのせて焼きます。エリンギをまるでピザ生地にように使った一品です。
この秋は苦手を克服して、親子できのこライフを楽しんでくださいね。(TEXT:松崎祐子)