友人の結婚式に招待された時、女性は支度に意外と時間がかかるもの。でも一番失礼なこととは?また、服装や立ち居振る舞いも気をつけたのに、その一言で大失敗!なんてことにならないように、当日気をつけてほしいことをお伝えします。
結婚式・披露宴に出席する場合、一番気をつけなければいけないのは、時間厳守! どんなに綺麗に着飾っても時間に遅れてしまっては台無しです。何より新郎新婦に迷惑をかけることになります。式の場合は、親族でなければ、ゲストが遅れても新郎新婦の依頼がない限り、開式時間を遅らせることはめったにありません。
が、披露宴の場合には、ほとんどの場合にお席が決まっており、会場側もどのゲストが遅れているのかを把握できることから、新郎新婦への配慮もあり、開宴時間を遅らせることがあります。ところが、実はどこの会場も披露宴は限られた時間で行っています。貸切り感を味わうことができるのが人気のゲストハウスでさえ、残念ながら1日1組限定で行っているところは、ほとんどないのが現状です。つまり、次の予定があるのです。その貴重な時間、開宴時間を遅らせてしまっては、披露宴の進行に影響を及ぼします。
せっかくお呼ばれした時には、時間に余裕を持ってお出かけしましょう。結婚式場に早く到着したら、ゆったりお茶をいただき、優雅なひと時を過ごすのも素敵ですよ。
結婚式はおめでたい席です。そこで、別れを暗示させるような言葉や、繰り返しを連想させる重ね言葉は使わないことがマナーとされています。以下のような言葉は忌み言葉とされて使わないことが望ましい言葉ですので、ご参考までにいくつか挙げてみましょう。
帰る・戻る・切れる・割れる・別れる・離れる・去る・終わる・破る・壊れる
返す返す・たびたび・しばしば・いろいろ・わざわざ・再々
ただし、ゲストとしてお呼ばれした際、新郎新婦や親御様にご挨拶をする時や、スピーチをする時に、もしも忌み言葉を述べてしまっても、言い直す必要はありません。言い直しをするとかえって目立ってしまい不自然です。使わないように心がけることが大切です。 私のようなプロの司会者や、婚礼に携わる人間には許されないこととされています。
駿台トラベル&ホテル専門学校ブライダル学科長として、ブライダル関連、接遇マナーの授業を担当。著書に『敬語「そのまま使える」ハンドブック』、『そのマナー、どっちが正解?』(三笠書房)などがある。現役婚礼司会者としても活動中。
駿台グループの教育精神「愛情教育」をベースに、観光業界に必要なマインド&スキルを備えた人材を育成。就職のためではなくワンランク上の、就職してからも役立つ力をつける。それがスンダイの目標です。教員は業界の第一線で活躍中のエキスパート。仕事現場の視点からの授業は迫力が十分。基礎力から専門知識・専門技術まで「本物の実力」を身に付けられるスンダイ独自の授業です。 駿台トラベル&ホテル専門学校HPはこちら