日本No.1レシピサイト「クックパッド」編集部
ヨーロッパの南東部、バルカン半島に位置する「ブルガリア」。ブルガリアと聞いて真っ先に思い浮かぶのは、やっぱりヨーグルトですよね。ブルガリア人の食卓にはヨーグルトが欠かせないようですが、朝食にはいったいどんな料理が並ぶのでしょうか?
ブルガリアのヨーグルトがこれほど有名になったのは、1908年にノーベル生理学・医学賞を受賞したロシアのメチニコフ博士が、ブルガリアを旅行中、ヨーグルトを毎日たくさん食べているブルガリア人に長寿者が多いことを発見。それを発表したことでヨーロッパ中に広まったことがきっかけです。
ブルガリアでは、ヨーグルトをスープやサラダ、肉料理のソースなどにも使います。日本ではあまり知られていませんが、ブルガリアの伝統料理には、自然の恵みとヨーグルトを組み合わせた体にやさしいメニューがたくさんあるんです!
暑くなるこれからのシーズンにぴったりなのが、水切りヨーグルトときゅうりのサラダ「スネジャンカ」や、ホワイトソースの代わりにヨーグルトを使ったオーブン料理「ムサカ」、塩ヨーグルトドリンク「アイリャン」など、さまざまなものがあります。
他にもブルガリアのメニューでおすすめなのが「タラトール」というスープ。ヨーグルト、きゅうり、にんにく、くるみ、ディルなどを使った冷製ヨーグルトスープで夏の定番にしたくなるさわやかさだそう。
ブルガリアの国民食とも言われる朝の人気メニューが「バニツァ」。薄いパイ生地に具をはさんで焼いたキッシュのようなパンです。形は渦巻、棒状や三角形などさまざま。具のバリエーションも豊富で、白チーズ「シレネ」、ほうれん草、米、肉などを入れた食事系や、かぼちゃなどを入れたおやつ系もあるようです。
「バニツァ」は街中のパン屋さんや屋台でも売られていますが、家庭ごとに代々伝わるレシピもあるようです。主食とおかずがドッキングした「ブルガリアのおにぎらず」ともいえる「バニツァ」に、今後注目が集まるはず!?(TEXT:川端浩湖)
日本ナンバーワンのレシピサイト「クックパッド」のオウンドメディアであるクックパッドニュースでは、毎日の料理にワクワクできるような情報を発信しています。季節にあわせた人気レシピの紹介のほか、定番メニューのアレンジ、意外と知らない料理の裏ワザもお届けしています。