日本No.1レシピサイト「クックパッド」編集部
2月中旬を過ぎても、まだまだ寒い日が続いていますね。こんな時には「鍋」で温まりたいものですが、さすがに毎日というわけにはいきませんよね。そこでオススメなのが「羊肉」。体を温めてくれる効果があり、なおかつダイエットや美容にも効果があるようですよ。その実態に迫りました。
東洋医学の世界では、体を温める食べ物を「陽」、体を冷やす食べ物を「陰」と呼び、区別しています。「陽」と「陰」それぞれの食材を体調に合わせてうまく選び、組み合わせて食べるのが、長く東洋に伝わる「医食同源」の考え方です。
その習慣が古くから身に付いている中国では、寒い冬の定番と言えば「羊肉」。特に、日本のしゃぶしゃぶのような薄切りの羊肉を使った火鍋「シュワンヤロウ」が北京を中心に人気です。ちなみに、現在オリンピック開催中のロシア・ソチの郷土料理は「羊肉の串焼き」なのだそう。日本でも北海道で「ジンギスカン」がよく食べられることを考えると、寒い地域で「羊肉」を食べることは自然と人間に備わった知恵なのかもしれませんね。
羊肉にはアミノ酸の一種であるL-カルニチンが、牛肉や豚肉よりも豊富に含まれています。このL-カルニチンには基礎代謝をアップさせ、体内の脂肪燃焼を助ける働きがあり、ダイエットや体を温めることに効果があるといわれています。
また、高タンパクで低カロリーな羊肉は、脂肪の融点が体温よりも低いために体に吸収されにくいという点でも優れています。さらに、肌によいビタミンB1やB2、貧血予防に効く鉄分も多く、女性にもうれしい食材といえるでしょう。
体を温めること、そしてダイエットや美容にも効果アリと言えば、もう試してみるしかないですよね。クックパッドの中から厳選したレシピをご紹介します。ジンギスカンや火鍋の他にも各国のいろいろな料理がありますよ~。
素材の良さを生かすなら、ローストがオススメ。たっぷりの香草で羊肉特有の臭み対策もバッチリ。バルサミコソースも合いそうですね。
新疆ウイグル自治区でポピュラーな郷土料理なのだとか。たっぷりの玉ねぎ、ニンニク、香辛料が入ったタレに漬け込むのは、どこかジンギスカンとも似ている気がしますね。
クスクスは小麦粉を粒状にして、蒸したパスタの一種。モロッコ、チュニジア、アルジェリアでは、クスクスに羊肉のトマト煮込みを合わせて、食べるのが一般的。
いかがでしたか?調理法はさまざまですが、羊肉独特のクセを消すためにひと手間・ひと工夫かけるということが、美味しい羊肉料理のポイントなようですね。最近では、羊肉を扱うスーパーも増え始め、通販では手軽に手に入る時代となりました。寒い日が続くこの頃、羊肉料理で体を温めながら、春に向けて健康と美に近づいていきましょう!!(TEXT:中本タカシ/ライツ)
<参考文献>『ラム肉レシピ60—おうちで作るとこんなにおいしい!』(ローカス)
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