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太平洋戦争が勃発し、ますます食糧事情がきびしくなる日本。め以子は厳しい中でも闇で食糧を手に入れ、「ごちそうさん」として近所の子どもたちにおやつをふるまう日々を送っています。ところが、近所からねたまれ、闇物資の購入を密告されてしまうことに。さらに配給先で仲間はずれに。戦争により、人々の心まで荒んでくる中、どうやって乗り切るのか? 「ごちそうさん」の一週間、完食リポートです。
太平洋戦争が勃発して数年経った昭和18年。食糧事情はさらに厳しくなり、食品も自由に買えない時代に。配給により配られる食品もどんどん少なくなり、ご近所付き合いもどこかギスギスしています。そんな中、め以子は相変わらず近所の子どもたちにおやつをふるまい、「ごちそうさん」と呼ばれる日々。実は、闇取り引きで食品を手に入れ、やりくりをしていました。ところが、ある日、め以子の余裕ある様子をねたんだ密告から闇取り引きで手に入れた食材を没収されてしまいます。さらに、配給でも仲間はずれにされ、怒っため以子はご近所さんと取っ組み合いのけんかに。「ごちそうさんなんてもうやめる!」と宣言します。
め以子のご近所との騒動を聞き、悠太郎が発した言葉が「貧すれば鈍す」。貧しさが人の心をどんどん変えてしまうんですね。一方、ラジオ局に務める義妹・希子は、好戦的な内容の放送しかできないことに不満を感じています。「ごちそうさんは、ちい姉ちゃんの反骨精神やったんやないの!?」とつめよる希子。貧しい中で「ごちそうさん」の精神を持ち続けることは、やはり難しいのでしょうか?
そんな中、作家である室井が、ラジオの生放送で自作の「おでん戦記」の朗読をすることに。もともとは関東大震災をきっかけに作った、おでんの具を擬人化した子ども向けのお話だったのですが、戦争と同時に戦記ものになり、今や「ポトフ」は敵国の象徴になっています。ところが、話しだすうちに、物語は急展開。
本来、「ポトフ」軍を神風で打ち破るはずが、大きな海の中で「おでん」も「ポトフ」もおいしいお料理になってしまうのです。奇想天外なお話ですが、これがめ以子の「ごちそうさん」センサーに触れ、ご近所みんなでおいしいごはんが食べられる、共同炊事を思いつきます。
め以子がご近所との持ち寄りで作ったのが「カレーうどん」。ご近所から集まったいろいろな野菜を入れ、だしをたっぷり効かせて煮込んだうどんは最高のおいしさ! ギスギスしていたご近所さんとの関係もいつの間にか笑顔になります。貧しくなってしまった心に「ごちそうさん」の大勝利です!
クックパッドの食卓にも、だしと具だくさんでおいしく煮込んだ「カレーうどん」が紹介されていましたよ♪
そして、室井が語った「おでん」と「ポトフ」の友好ごはん。作ってみたらこんな感じでは? と思う、レシピも見つけましたよ♪
作家の室井や喫茶うますけの店主・馬介など、め以子のまわりには「ごちそうさん」の心を持った人たちがいっぱいいます。「地球という大きなお鍋のなかで、みんなおいしい料理になりました」そんな言葉が現実になる日が待ち遠しい、「ごちそうさん」でした。第20週は「私の大豆な男の子」。理系女子ふ久がついに恋? またまた気になりますね。(TEXT:田久晶子)
昭和18年。食糧事情はさらに厳しくなり、食品も自由に買えない時代。め以子は配給や闇取り引きで食品を手に入れ、相変わらず「ごちそうさん」としてはりきっています。ところが、ある日、め以子の余裕ある様子をねたんだ密告から食材を没収されてしまいます。さらに、配給でも仲間はずれにされ、怒っため以子はご近所さんと取っ組み合いに。人々の態度に失望しため以子は「ごちそうさんなんてもうやめる!」と宣言します。
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