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芋がおいしくなる季節、東北地方を中心に「芋煮会」なるものが開かれます。いったいそれって何!? どんなものを作るの? 興味深い行事について迫ってみました。
最近ではテレビでも取り上げられる芋煮会について、クックパッドの掲示板「みんなのカフェ」でスレッドがたっていました。テーマはズバリ「山形では芋煮会がよくあるのでしょうか」。
“山形県の方は、芋煮、芋煮会?をよくされるものなのでしょうか。
昔山形県出身の友人が毎年芋煮会を開催していて、他でもそういう話を聞くので、そういうものなのかなーと思った次第です。ソウルフード的な?”
投稿者の「山形ラブ」さんは芋煮会をよく耳にする機会があったようです。
芋煮会(いもにかい)とは、秋に河川敷などでさといも入りの鍋料理を作って食べる、季節行事の一種。
主に東北地方で行われていて、なかでも山形県では6メートルもの巨大な鍋を使った「日本一の芋煮会フェスティバル」が開催されているほど盛んなようです。
スレッドでは芋煮会が山形県にいかに浸透しているかを表すレスがたくさんありました。
“山形県民は9月を過ぎた頃から、会社、町内会、子供会、スポーツ少年団、サークル、子供の学年行事など、いろんな所から[芋煮会開催]のお便りが届いて、参加か不参加の返事と予定を立てることに追われます”
“はじめまして、山形県民内陸部です。私は、それぞれの友人・家族・実家・スクールと必ずあるので、隔週くらいのペースで芋煮会の季節になるとやります”
“毎年9月、10月土日となれば馬見ヶ崎川の河川敷は芋煮会の人で混雑します。
特に最近は、市民プールあたりは場所を確保するのもたいへん”
まったく未経験の人間からすると、大人数をまかなえる鍋を用意するのも大変な気がしますが、山形県ではそれらの問題も楽々クリアできるようです。
“大きな鍋や大きな青いビニールシートは芋煮会シーズンになるとスーパーなどで借りることができます。
薪や、うつわなどもスーパーで特設コーナーができ一気に買うことができます“
そこまで山形県民を熱くする芋煮会…! がぜん興味がわいてきます。
さてさてそうなると芋煮会のメインである芋煮のお味が気になります。
早速検索してみました!
里芋と牛バラ肉、こんにゃく、ねぎを砂糖しょうゆで煮ていくのがオーソドックスな山形名物芋煮のようです。
さらにスレッドには山形県民以外の芋煮ファンも登場していました。 “山形の方ほどではないですが、小学生の時、地域の皆さんも手伝ってくれて 校庭でやりました。芋は色々ですが、肉は豚です。下となりの福島です”
クックパッドで、「芋煮」と各県の組み合わせで検索すると、出てくるわ出てくるわ、さながらお国自慢のようです。
まずは福島県から。 豚肉に根菜やきのこが入ったみそ味が多いようです。
次は宮城県です。 豚肉に加え、大根、にんじん、じゃがいも、ごぼうなど野菜たっぷりな具をみそ味で仕上げるのが特徴のようです。
岩手県はなんと鶏肉でした。ごぼうやきのこも入れてしょうゆ味で仕上げます。
微妙に食材や調味料が違うのが興味深いところですね! ちょうど寒くなってきたこの週末、旬をたっぷり使った芋煮で暖まるのはいかがでしょうか。
郷土ならではの味というのは普段生活しているとなかなか気づけないものです。よそのお味にチャレンジしてみるもよし、久しぶりに堪能するもよし、芋煮会にチャレンジして新たなレジャーに目覚めるもよし。ぜひぜひ、この週末は芋煮を試してみてください。(TEXT:松崎祐子)
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