日本No.1レシピサイト「クックパッド」編集部
「クレソン」と「行者にんにく」—数年前からスーパーや八百屋で見掛けることも多くなってきたのではないでしょうか。実はこの2つの野菜は、共に春に旬を迎える“山菜”なのです。ご家庭にも少しずつ定着しつつある「クレソン」と「行者にんにく」の特徴や活用法について調べてみました。
改めて、“山菜"とは山野に自生する食用植物のこと。先日、クックパッドニュースでもお伝えしたタラの芽、ふきのとう、ワラビなどは定番ですね。山菜は一般に香味のよいものに限られ、水辺の草やキノコ類も含まれるとか。その数は、日本だけでも100種を優に越えるそうです。そして、「クレソン」と「行者にんにく」も山菜の1つとして数えられています。
お肉料理の添え物としてよく見られるクレソン。ヨーロッパ産で明治時代に日本に持ち込まれました。洋食の付け合わせ用に栽培していたものが、ある時に野生化し、山地や平地の水辺で群生するようになったそう。
日本名を「オランダガラシ」といい、シャキッとした食感、ピリッとした辛味と独特の香り・苦味が特徴です。付け合わせはもちろん、サラダや天ぷらにもオススメです。さっと茹でて、お浸しや和え物にも向くとか。最も美味しいのは、春半ば過ぎに流通するフレッシュな葉と茎だそうです。
行者にんにくは、その名の通りにんにくのような香りが特徴。行者(修行僧)が食料にして、つらい修行を乗り切ったことから「行者にんにく」の名が付いたとか。北海道から本州(近畿地方以北)にかけて、山地や平地などいろいろなところに生えます。ちなみに、北海道ではアイヌネギと呼ばれています。
料理では、春に若芽や茎、葉をまんべんなく利用できます。しょうゆ漬けにしたり、ペペロンチーノに合わせたりするのがオススメです。さっと茹でて、酢味噌や味噌和えに合うそうですよ。
いかがでしたか?実は“山菜”だった「クレソン」と「行者にんにく」。お近くのスーパーや八百屋で見つけたら、是非チェックしてみてくださいね!(TEXT:中本タカシ/ライツ)
参考資料:
『増補改訂 フィールドベスト図鑑12 日本の山菜』(Gakken)
『里山の山菜・木の実ハンドブック』(NHK出版)
日本ナンバーワンのレシピサイト「クックパッド」のオウンドメディアであるクックパッドニュースでは、毎日の料理にワクワクできるような情報を発信しています。季節にあわせた人気レシピの紹介のほか、定番メニューのアレンジ、意外と知らない料理の裏ワザもお届けしています。