これからの季節においしいあったかシチュー。「シチューの日には何を作る?」から突如はじまった大論争。シチューはおかずか!? それとも汁物か!? 両者の間には深〜い溝があるようで? クックパッドの投稿から、いろいろ答えを探ってみました!
ある日のランチタイム。
A「シチューの日の副菜って迷いますよね〜」
B「え〜!? なんで副菜? シチューの他に主菜も作るよね?」
AB「……!!!」
「シチューはおかずだよね?」「いや、汁物でしょ!」 そこから他の友人たちも巻き込んで始まったシチュー談義。意見がまっぷたつにわかれ、白熱した議論はつづく。。。シチューはおかずなのか、汁物なのか、あなたはどっちだと思いますか?
シチューはおかず派 Aの言い分
「肉も入っているし、具だくさん。どう考えてもメインでしょ。シチューを作ったらあとはサラダ。ワンパターンにならないようにするのが大変!」
シチューは汁物派 Bの言い分
「いやいや。シチューではごはんは食べないでしょ。やっぱり他におかずを作って、シチューはそえるよね! たくさん作ったときは、何日かは汁物として献立に入れてるよ」
ちなみに討論されているのは、シチューの中でも「クリームシチュー」。A、Bともに「ビーフシチューはおかず」という認識は共通しますが、問題は「クリームシチュー」です! 激論はおさまりそうもないので、クックパッドの投稿から、傾向を探ってみました!
クックパッドの「献立」で「シチュー」を検索してみたところ、ヒットしたのは117件(2013.10.25時点)。シチューを「主菜」にしている人、「副菜」にしている人、両方の投稿がありました。
↓シチューが中心。サラダを添えた献立
大きめな具でボリュームたっぷりのシチューに、サラダ、パンの献立。食卓の主役はシチューのよう。
↓シチューは汁物。他におかずがある献立
シチューの位置づけは汁物。チキンのおかずがメインになっている献立です。
2つの献立をくらべてみると、大きな違いは具。おかずとしている献立は、具がごろごろと大きめ。一方汁物の献立は、小さめに切ったクラムチャウダースタイル。この2つだけをみると「なるほど! 具のサイズなのね!」と思ってしまいますが、実はこれほど特徴が大きく出ている献立は稀。実際は、シチューが「主菜の献立」も「副菜の献立」も、それほど差があるわけではないようなのです。
たとえばこれ。
↓シチューは主菜。でも"がっつり"おかずもある献立
シチューは主菜の献立ですが、奥にはボリュームたっぷりのソーセージ。「バーベキューの残り」とありますが、これでもパンやご飯は食べられそうですよね。
また、こんな献立も。
↓主菜はハンバーグ。でもシチューも具だくさんの献立
主役は豆腐ハンバーグですが、添えてあるシチューも野菜たっぷり。鶏肉も入っています。
「今までシチューは汁物の認識で、ほかにおかずを作っていましたが、夫の実家ではシチューにご飯、漬け物だけで驚きました」とコメントしている投稿もありました。「みそ汁で地域の違いを感じる」という話はよく聞きますが、地域性というよりも習慣。子どもの頃からの認識も影響しますよね。また、「じっくりことこと煮込んだ」など、作り手の思いや手間が「主菜」「副菜」の判断の基準になることもありそうです。
「シチューはおかず」か「汁物」か。ランチタイムの議論がどうなったかはさておき、いろいろな食卓をみることで、マンネリ解決のきっかけがつかめそう。ときには、いろいろな論争を繰り広げてみるのもいいですね。(TEXT:田久晶子)