毎日副菜を作っていると「なんだかいつも同じ…」なんてこと、ありませんか?ワンパターンも悪くはありませんが、ちょっとした変化で家族の食欲も変わってきますよね。そんな脱マンネリ副菜のポイントは、なんと「香り」!プレミアム会員向けサービス「管理栄養士が選んだ献立」を作成しているクックパッド管理栄養士による大人気の副菜レッスン、7回目スタートします!
私たちは食べ物を食べる際、味(味覚)だけでなく、見た目(視覚)、歯ごたえ(触覚)、香り(嗅覚)、音(聴覚)の五感すべてを使って、その美味しさを味わっています。 その中でも「香り」と「味」は特に密接な関係があります。例えばかぜなどで鼻がつまった時に、食べ物の味がよくわからないという経験をしたことがありませんか?このことからも「香り」が「味」に与える影響は非常に大きいことがわかります。 つまり、逆に言えば「香り」を味方につけて上手に活用すれば、いつもの料理もぐんと美味しく感じられるというわけです。
「香り」といっても、どうやって香りをプラスしたらいいの?そんな声が聞こえてきそうですが、答えはとても簡単。いわゆる「薬味」を加えることなんです。 そもそも「薬味」とは日本料理に用いる香辛料のこと。料理に加えることで風味が増し、食欲を増進させる役割をするもので、代表的な物としてわさび、ねぎ、しょうが、みょうが、しそ、みつば、ゆず、山椒など。どの食材も比較的手に入りやすく、値段もリーズナブル。少し加えるだけで季節を感じることができたり、いつもの副菜がぐっと違った印象になります。また香りを加える事で、塩分や油を控えめにしても味がぼやけにくく、ぴたっと決まるという嬉しい効果も期待でき、高血圧や生活習慣病予防にも役立ちます。
実は薬味には香りや味わいだけでなく「薬」味というだけあって体に嬉しい効能もあるのです。
わさび:抗菌作用や抗虫効果があります。その他血液サラサラ効果も
ねぎ:血行を促進、体を温めます。高血圧やコレステロールを低下させる生活習慣病予防効果も
しょうが:体を温め免疫力を高めます。代謝を促進する効果もありダイエットにもおすすめ
しそ:免疫を高めたり、アレルギー症状の緩和に効果があります
みつば:神経系機能を正常に保ちストレスを解消する効果があり、安眠に導きます
ゆず:疲労回復効果、体を温め免疫力を高めます
こんな効能が期待できるのも薬味に注目したいポイントですね。
例えば、手軽なきゅうりを切って調味料で和えるだけの副菜。「簡単だから、ついマヨネーズで和えてしまう」とか「いつも同じ味になってしまう」という方も多いはず。 でも薬味をプラスすると、いつもと味わいがぐっと変わる美味しいレシピになるんですよ!
いかがでしたか? このように同じ「きゅうり」という食材が、薬味を変える事で変幻自在。 他の食材も色んな薬味を組み合わせて、お気に入りを探すのも楽しそうですね。 冷や奴やそうめんつゆ以外にも積極的に薬味を活用すればレパートリーがぐんと広がりますよ。是非試してみてくださいね。