離乳食は何でも食べてくれたのに...少食な上に好き嫌いが激しくて...毎日工夫しても食べてくれなくて...嫌いなものは口にさえしてくれなくて...。子供の好き嫌いは、成長期における食事だからこそ、どうしていいのか悩んでしまいますね。 好き嫌いをそのままにしておいてもいいの?やっぱり直したほうがいいの?みんなはどうしている?そんな悩みを、料理研究家ALICAさんに聞いてみました。
1歳前後の赤ちゃんは、口当たりがよければ比較的なんでも食べてくれる傾向にあります。それこそ、食べ物以外も口にして誤って食べてしまうほどです。しかし1歳を過ぎると、味覚が発達するので個人個人の味覚の好みができてきます。幼児期では、新しい食べ物になかなか手をつけなかったり、精神面で自立心が芽生えるので「食べたい、食べたくない」をはっきり表現したりするなど変化が出てきます。これらのように、子供の好き嫌いは成長の一過程でもあると言えます。
好き嫌いは「味が分かるようになったんだ」と、その成長を余裕もって見守り対応するのがいいのでは。栄養が気になるところですが、栄養学的にみても食べない食材が10個あったとしても大きな問題にはなりません。
「ばっかり食べる」「何も食べない」という状態だけは作らないように心がけ、食事を楽しみゆっくりと味わうことが大切です。一緒に料理を作る、大人が美味しそうに食べる、こっそりレシピに加えてみる程度の工夫で、克服できた!なんてこともありますから。子供の好き嫌い。食べてくれないことをストレスに感じずに、むしろ成長だと喜んで楽しくゆったりと解決できたらいいですね。
(TEXT:太田さちか/ライツ)
日本が誇る「麹」をはじめとした発酵食品の魅力に惹かれ、現代のライフスタイルに合わせたレシピを提案。レシピ考案・教室、商品プロデュース・講演・執筆など。著書「麹イタリアン」(扶桑社) http://ameblo.jp/alica-kitchen/