コラム

大阪の激安スーパー「玉出」に行ってみた！1000円で何が買える？驚きの店内を紹介

2023年10月14日更新

yuuka

韓国グルメ・トラベルライター

「スーパー玉出（たまで）」は、大阪市を中心に26店舗を展開する大阪の名物スーパー。黄色背景に真っ赤な「玉出」の文字のビッグな看板やパンチのきいた内装だけでなく、うなぎがのっていない「うなぎのタレ飯」や「クリオネ」が販売されるなど、その伝説的な取り組みもしばしば話題になっています。今や外国人観光客が目的地としてわざわざ設定する、いわばテーマパーク的一面もある同店。今回は、1,000円を握りしめ、大阪市西区にある堀江店に潜入取材しました！

見つけやすすぎる……ド派手でビッグな看板

やってきたのは、周囲におしゃれな飲食店やカフェが立ち並ぶ大阪・ミナミの中心地。スーパー玉出・堀江店を探していると…遠くからでも間違いなく「玉出」だと分かる蛍光イエローに赤字の巨大看板がドドーン！これぞスーパー玉出の代名詞といっても過言ではないでしょう。期待に胸が高鳴ります。

大阪市西成区にある「玉出」という地域が発祥であることから「スーパー玉出」という店名に。品揃えや取り組みは、地域の特性やニーズによって異なるそうで、各店舗でばらばら。今回訪問した堀江店は、広報の担当者さんによると、とにかく食材の種類が豊富で、普段なかなか見られない珍しい商品が多数並んでいるのが特徴とのこと。

店に入ろうとすると、頭上には「TAMADE WELCOME」のレインボー色のネオンサインがお出迎え。玉出イエローの買い物かごを手に、いざ潜入です！

カラフルネオンサインで、にじみ出る「テーマパーク感」

自動ドアが開くと、ド派手な世界が。カラフルなネオンサインに謎のキャラクターや動物たち……高く、高く積み上げられた商品など、一歩足を踏み入れるだけでとてつもない情報量です。

ロゴが入ったオリジナルグッズは観光客がお土産に買って帰るほど今や人気があるのだとか。

日が落ちてくると「vegetable」などのネオンサインが点灯して一層ド派手になるそうで、仕事帰りに立ち寄れば帰宅前にもう一段階テンションを上げてくれそうな気配。

観光客の皆さんが写真を撮ってSNSにアップしたくなる気持ちがよくわかる、映えまくる店内です。

さすが大阪の激安スーパー！お得感たっぷりの商品が多数

スーパー玉出といえば、「日本一安売王」を自ら名乗るほど、激安ぶりで知られています。とはいってもなんでも値上がりが深刻で家計を直撃しているこのご時世……。

そんな一抹の不安とは裏腹に、店内には「堀江店スペシャル」や「広告の品」など、特売の張り紙が所狭しと貼られていました。

キャベツ1玉192円など、リーズナブルながらも立派でツヤのある新鮮な野菜や果物たちがずらり。おにぎり1つ64円に菓子パンも84円、105円。

さらに美味しそうな濃厚ソース焼きそばも213円と破格……。

精肉コーナーでは「お買得品」として「グラム1円」シールを発見。579グラムの分厚い上豚ロースブロックが579円で販売されていました。

スーパー玉出名物の「1円セール」は、レジ横で意外にひっそりとスタンバイ。毎月「1」がつく日に開催される「1円セール」ではお菓子やドリンクなど、その時々で何が1円で提供されるかが異なります。取材日の2023年9月21日は、サンガリアの「すばらしいお茶」が1円セール対象になっていました。

ただし「1円セール」のものを1円で購入できるのは、税抜きで1,000円以上買い物をした人のみなのでご注意を！実際に1円セールのお茶を買い、レシートを確認してみると、本当に1円になっていました！

生鮮食品の品揃えがすごすぎる堀江店……！

さらにじっくり見てみると、「なかなか通常のスーパーでは見かけないレアな食材もずらり。

「紅芯大根」に「辛味大根」は白色と紫色…「大根」と名前につく商品だけでも複数売られています。

『辛味大根』の食べ方をみる

なかなかスーパーで手に入らないパパイヤも堀江店では発見。

『パパイヤ』の食べ方をみる

なかには、松茸「10,580円」のような、高級品も！飲食店の方も買い付けにいらっしゃるのでしょうか…？

『松茸』の食べ方をみる

鮮魚コーナーに進むと、大小さまざまな魚が丸々一匹、そのままの状態でずらりと陳列され圧巻！くろむつや金目鯛などが大胆に並べられ、驚くほどの種類の豊富さです。

三重県産の「ウマズラハゲ」という見たことのない魚もありました。丸一匹で「298円」！大きさと肉厚さを鑑みるとかなりお得感があります。

『ウマズラハゲ』の食べ方をみる

スーパー玉出堀江店で約1,000円で買えたものは……？

1円セールで「すばらしいお茶」をゲットするため、「ギリギリ1,000円超え」を狙ってスーパー玉出・堀江店で実際に買い物してみた結果がこちら。なんとお肉や魚を含める合計8点を購入できました！

購入品と内訳は以下のとおりです。

●さとの雪濃厚豆腐 89円
●上豚ロース切り落し 203円
●樺太ししゃも 178円
●小松菜 98円
●キャベツ半玉 128円
●ぶなしめじ 138円
●なす 248円
●すばらしいお茶 1円

この合計金額に税金8%をプラスし、合計金額は税込1,169円。一人暮らしであれば3〜6食分くらいは余裕でありそうです。

スーパー玉出は「激安」「ド派手」だけじゃなかった！

玉出カラーの買い物かごを持って店内を歩いていると、カラフル装飾やネオンサイン、そして特売品の張り紙につられてついつい爆買いしたくなってしまう……。買い物自体が楽しくなってしまう、遊び心ある店舗づくりこそがスーパー玉出の魅力なのかもしれません。

（TEXT：yuuka）

執筆者情報

yuuka

奈良県在住複業フリーランス。2015年に立命館大学国際関係学部を卒業。新卒で医療機器メーカーに入社し、国内営業及び広報・ブランディングに従事。2021年に同社を退職し、独立。現在は、Webコンテンツ企画・ディレクションや取材を伴うコンテンツ制作を行い、複数の企業が「言葉」と「ビジュアル」の両面でブランドを創るサポートをしている。また韓国料理好きが転じて、韓国グルメ・トラベルライターとしても活動中。2ヶ月に一度は現地を取材し、最新情報を各媒体で発信している。