コンビニなどで手軽に買えてヘルシーなイメージのある春雨スープ。ランチに食べることも多いのではないでしょうか。ただ、春雨スープだけだと栄養バランスに偏りが出てしまうこともあるんです。春雨スープの栄養やバランスを簡単に整える方法を知っておきましょう。
商品によって異なるものの、春雨スープのカロリーはコンビニなどで売られている1カップ当たり80kcal前後となっています。カップ麺の場合は1カップあたり300kcal前後のものが多いので、一見すると春雨の方がヘルシーに見えます。
「ヘルシーに見える」と記載したのは1カップ当たりの重さが春雨の方が少ないため。重さが軽ければ当然その分カロリーも少なくなります。
カップ麺と比較すると春雨の方が脂質の量が圧倒的に少なくなっています。また、春雨はスープを吸収して膨むため満腹感を感じやすい食材でもあります。そのためスープ春雨はカップ麺よりもダイエット中の方にはおすすめの食材ということができるでしょう。
春雨スープには脂質は少ないですが糖質が含まれています。糖質量がものすごく多い訳ではありませんが、通常の食事を何も変えずに春雨スープを単純にプラスしてしまうと、糖質に偏ってしまう場合があるので注意が必要です。
また、塩分が多いことにも注意が必要です。塩分が多いとむくみの原因になり、むくみは代謝の低下を招くこともあります。特にダイエット中の方はスープを残すなど注意をするようにしましょう。
そもそもランチに春雨スープだけでは1食当たりとしてはカロリーが少なすぎます。このような食事が続き、1日の摂取カロリーがあまりにも少なすぎると、代謝の低下を招きかえって痩せにくくなってしまうことがあります。
また、「ランチは春雨スープでカロリーが少なかったから」と、他の食事でカロリーの高い食事をしてしまうと、1食当たりの摂取カロリーの差が激しくなり、こちらも痩せにくい体質の原因になってしまうことがあるので注意が必要です。
春雨スープに含まれているのは糖質が中心なので、タンパク質・ビタミン・ミネラルをバランスよく食べるためにも何かと組み合わせて食べることがおすすめです。
春雨スープだけだとバランスがとれなくても、1品、2品プラスするだけでバランスは十分に整います。
コンビニでの特におすすめのメニューはチキンサラダです。ポイントは鶏肉で春雨スープで不足するタンパク質を摂れること。タンパク質は筋肉の材料となるだけでなく、食事で燃えるエネルギー量も増やしてくれるので、ダイエット中の方には特に大切な栄養素なのです。
チキンとカップ春雨だけではビタミン類が不足してしまいますが、サラダにすることで野菜からビタミン、食物繊維を摂取することができます。チキンサラダがなければ、サラダチキンを野菜サラダにトッピングしてもよいでしょう。
春雨スープ1品でバランスを摂りたい時や夜遅い時におすすめなのが、冷凍餃子とカット野菜をトッピングする方法。茹でた冷凍餃子とカット野菜を春雨スープにトッピングするだけで、食べ応えがあり栄養バランスもとれたひと品になります。
坦々麺風など辛いタイプの春雨スープのトッピングには豆腐ともやしが相性抜群です。豆腐は木綿の方が栄養価も高く、崩れにくいのでおすすめ。スープの味が薄く感じるようでしたら、ごま油を少しだけかけるとコクが出て食べやすくなります。
春雨は確かにカロリーは低く設計されているものの、それだけに偏った食事はバランスが崩れ、痩せにくい原因になってしまう事もあります。工夫をして、色々な食材と組み合わせながら上手に取り入れていきましょう。
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フリーランス管理栄養士。献立・レシピ・栄養バランスが即キマる! 即決バランスクッキングスクール代表。「忙しくてもちゃんと簡単に自炊」をサポートするコンテンツ・レシピを提供。延べレシピ開発数は2000以上。