カフェを選ぶ時、大切なのは
お店の雰囲気?料理の味?話題性?
そのすべて、差し上げます。
今回紹介するお店は、映画「さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~」に登場する、海の近くに店を構えるヨダカ珈琲が元となったお店。映画でのお店の印象は穏やかでそれでいて寛大な、目の前に広がる海が似合う珈琲店です。
表参道にあると聞き、映画の雰囲気をそのままにお店を作るのは難しいだろうと思いました。確かに実際、そのままではありませんでした。
シュッとした形、それに反してキメ過ぎない店内は落ち着きを払っています。
私の勝手な思いですがガラス張りのお店って少し寒そうではないですか?
中に入ってみると全くそんなことはないんです。
カウンターに座ってみると外を歩く寒そうな人たちと目が合うなんてことも。余裕の笑顔で返しましょう。
暑い夏だって、涼しげな顔で珈琲を飲んだりして。
こちらはお昼で売り切れることも多いプレートメニュー。シチューが本当に美味しいとか。この日は夜に伺ったのでもうなくなっていました...。
珈琲もジュースも、軽食もスイーツもお酒もあります。全部気になりますね。
お団子を最も美味しく食べられる数は2個であると半吉さんが教えてくれました。
あ、半吉さんというのはこのみたらしだんごの上でゆるーく微笑むこの子です。
串に刺さったたくさんのお団子はひとつひとつ大事に食べるよりは、ばくばく食べてしまう。丁寧に焼印が入ったみたらしと、厚く覆いかぶさるあんこをこちらも丁寧に食べようという気持ちになるのは作り手の優しさを感じる見た目とその数にあると私は思います。
あんこはお店で手作り。カフェでお団子とはなんだか珍しい気がしますが、お店の方は珈琲とお団子の絶対的な相性の良さを確信しているようです。疑っている人は食べに行ってみてください。
こちらは季節限定スイーツ。月ごとに変わるケーキはヨダかのパティシエさんが試行錯誤を重ね、納得の味を提供しているそう。見た目から可愛いらしくて、それだけで満足なのにふわりと香るはちみつが奥ゆかしい。
可愛いを崩すのは勿体ない。むしろ全部一気に食べるべきかな?
トーストの上に塩レモンとはちみつ。クックパッドでも様々なメニューが寄せられた塩レモン。ヨダかとクックパッドの意外な共通点を見つけてしまいました。
レモンの酸味が舌をきゅっとさせて、とろけるはちみつを受け入れる。甘酸っぱさをひとつのトーストの上で完成させてしまうのは反則かと。
かじるトーストではなく、ちぎるトースト。耳からでなくふわふわな中心部から食べることになるのでピザの感覚に近いですね。
パンを使っているメニューは全て、参宮橋にある人気のパン屋タルイベーカリーさんによるもの。2015/10/4のオープン当初と、パンの味にも変化が。タルイさんの味とヨダかの味、それぞれの歩み寄りによって変化する美味しさが実現しています。
人気の「はみだしドッグ」。らっきょう入りのピクルスに、はみだしたソーセージに、マスタードが十分に行き届いたパンに、うまいこと全部にかぶりつけた時、わたしの知るジャンクで豪快な味のホットドッグはそこにはありませんでした。
こちらはバインミー。パンは柔らかくて甘みのあるものを使用。夜はお酒と合わせて、こちらの具材を使った「おつまみセット」もあるとか。
お店では、映画のモデルとなった二三味珈琲さんの珈琲のブレンドを三種類(ヨダカ/カワセミ/ハチスズメ)味わうことができる。
映画から出てきたとか、永作博美さんプロデュースであるとか、その話題性によって、一度行けば満足すると考える方もいるかもしれません。
ただ、このお店はいい意味で映画とは異なる、全く新しい「ヨダか珈琲」であり、通いたい店、帰りたい店と言える安心感と幸せな味わいが待っています。
表参道にこんなお店が欲しかった!
気になるかたはぜひ訪れてみてください。
住所:東京都渋谷区神宮前6-14-11
営業時間:8:00〜21:00 月曜不定休
HP:http://www.yodaka.tokyo
大学二年生
和菓子と豆とカメラが大好き。