「5(こく)」「10(とう)」の語呂合わせから、今日は『黒糖の日』。使う人と使わない人、結構分かれる調味料かも知れませんが、素朴な甘みの魅力を理解すれば、きっと使いたくなりますよ!
砂糖の種類は大きく分けて、「分蜜糖」と「含蜜糖」があります。
「分蜜糖」は、さとうきびの搾り汁から「糖蜜」という成分だけを取り分けて精製したもので、【上白糖】【三温糖】【グラニュー糖】になります。
それに対して「含蜜糖」は、さとうきびの搾り汁の全成分をそのまま煮詰めて濃縮して作る砂糖で、【黒糖】や【和三盆】がその代表。そのため【黒糖】には、さとうきびが持っているミネラルやビタミンが豊富に残っているので、決してカロリーが低いというわけではありませんが、“ヘルシーな甘味料”といわれます。
近年ではその天然ミネラル成分が美肌に役立つということで、黒糖を配合した洗顔石鹸などのスキンケア商品が人気を集めています。ナチュラル志向の現代にマッチする、温故知新の調味料が【黒糖】なんですね!
黒糖のお菓子と言われて思い出すもの、それはやっぱり日本の伝統菓子「かりんとう」ではないでしょうか?伝統菓子とは言ってもいまも人気は根強く、たとえばスカイツリーのある『東京ソラマチ』(墨田)や『ヒカリエ』(東京・渋谷)、『あべのハルカス』(大阪)など、近年できた新スポットにもかりんとう専門店が出店していて、創意工夫を凝らした味わいのかりんとうが並んでいます。そこにある、辛いもの、しょっぱいもの、洋風フレーバーもそそられる味ですが、そもそも、かりんとうが庶民の味として定着した原点の味は、東京・浅草のお店が売り出した“黒糖をたっぷりまぶした味”!やっぱり、王道は外せませんよね。
パンケーキのブームもまだまだ継続中ですが、今年のスイーツブームを盛り上げるものといったら、断然「フレンチトースト」と「カップケーキ」!!どちらも黒糖フレーバーがよく合いますよ♪ぜひ、お試しあれ!
(TEXT:大河原裕美)