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ある雑誌で見かけた「フレンチバスクが熱い」というフレーズ。なんでもフレンチにおいてバスク料理が流行りつつあるというのです。ところで、そもそもバスク料理とはどんなものなのでしょうか?その定義と流行りの根拠に迫ります。
バスクとは、フランスとスペインの国境にまたがる7県の総称です。大西洋に面し、ピレネー山脈の西側に位置しています。フランス側の3県を「フランスバスク」、スペイン側の4県を「スペインバスク」といい、独自の言語と文化を持っている地域です。
あまり馴染みのない地域と思われがちなバスク。でも実は、日本でも見かけるボーダーのマリンシャツやベレー帽、エスパドリーユ(布のぺたんこ靴)、シードル(リンゴの発砲酒)はバスク生まれ。そして、流行りのピンチョスはスペインバスクの港町・ドノスティアで人気に火が点いた食べ物だとか。私たちの身の回りにも少しずつバスクは浸透してきているのかもしれません。
海と山の両方に囲まれたバスクは、漁業・農業が発達し、多くの名産品に恵まれています。例えば、マグロ、タラ、カタクチイワシ、ヤリイカ、トウガラシ、ピーマン、タマネギ、ニンニク、トマト、チーズ、チョコレートなど。特にトウガラシは有名で、家の壁にトウガラシをびっしりと吊るした光景がバスクではよく見られるそう。バスクのトウガラシはやわらかな辛味で香り豊か、ほんのりと甘味もして料理のダシの役目を果たしてくれるのだとか。
バスク料理の特徴は、このトウガラシとピーマン、ニンニク、トマト、オリーブオイルをふんだんに使い、素朴で味わい深く、彩りが豊かなことにあります。ここで、バスクの伝統的な煮込み料理をご紹介しましょう。
美味しそうですね。まだ日本にはトウガラシの使い方まで浸透していないようですが、バスク料理のイメージはなんとなく掴めたのではないかと期待します(笑)
それは、日本とのいくつかの共通点にあると考えます。1つ目は、素朴で家庭的な料理の数々が、日本の昔懐かしい定食屋や食堂のような温かみを感じさせてくれること。2つ目は、ワイン片手にピンチョスといったように気軽に楽しめる点が、日本のビールに枝豆という光景に似ていること。
以上のことから、バスク料理は日本人の深層心理をくすぐり、最近のバルに代表されるカジュアル志向も手伝って、必ずやヒットするのではないでしょうか。それでは、いよいよ皆さんを奥深きバスク料理の世界へとご招待します。
いかがでしたか?どこか心がホッと温かくなるレシピばかりですね。バスクの人は、これらの料理にシードルやチャコリ(白ワイン)というのが定番のようです。年末年始のパーティーにもぴったりですね。是非、ネクストトレンド「バスク料理」をいち早く試してみてください!(TEXT:中本タカシ/ライツ)
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