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コラム

毎日の◯◯が将来の認知症を予防!40代から始まる脳の衰えを防ぐ“脳のおそうじ食”とは

「将来自分が認知症になったらどうしよう…」そんな心配をしている人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、脳神経を専門とする内野勝行医師の著書『記憶力アップ×集中力アップ×認知症予防 1日1杯 脳のおそうじスープ』(アスコム)から、脳の衰えを防ぐ食習慣のヒントを少しだけお届けします。

脳の衰えは40代から始まっている!

「何をしに ここに来たかと 考える」

これはシルバー川柳の入選作品です。こういう経験は60代以降の人なら誰にでもあることかもしれませんし、40代を過ぎるとこういうことが増えるのではないでしょうか。

ほかにもこんなこと、ありませんか?

「最近、頭の回転が鈍くなった気がする」
「テレビに出ている芸能人の名前が思い出せない」
「前日食べたごはんが何だったか忘れた」
「スーパーで買おうと思っていたものを買い忘れることがある」
などなど。

40〜50代を境に、脳の衰えは進んでいきます。では、衰えてきた脳に打つ手はないのか。実はあるんです。それが、脳のクリーニングです。

脳には若い頃から少しずつゴミが溜まっていきます。脳の衰えは、このゴミと密接に関係しています。たとえば、血管は生活習慣や老化などでコレステロールが溜まり詰まることがあります。イメージとしては脳も近いものがあります。脳神経医学の見地から見ると、脳に「アミロイドβ」という“脳のゴミ”が溜まると脳神経が破壊され、脳の老化や認知症のリスクを高めると言わざるを得ません。

しかも、コロナ禍の影響で生活スタイルや働き方が変わり、あまり外に出なかったり、人と接する機会が減っていたりすることで、脳への刺激が減り、より脳にゴミが溜まりやすい状況になっているのです。

しかしながら、脳のゴミを排出し、溜めないような生活習慣を身につければ、そのリスクをグッと抑えることができます。

その最も簡単な方法が、脳にいい栄養素を豊富に含んだスープを、1日1杯摂ること

言うなれば、「脳のおそうじスープ」です!

脳をキレイにする栄養素を1杯のスープに凝縮!
脳のゴミの排出をサポートしてくれる「脳のおそうじスープ」

「脳のおそうじスープ」には脳にいい成分がたっぷり。脳のゴミの排出を手助けして機能性を高めるための栄養素や成分を集中的に摂取できます。

どんなものが含まれているのか、解説していきましょう。

●DHA/EPA

脳の血流をサラサラにします。さらに脳の神経系の発達を促すことがわかっています。

●γオリザノール

脳機能を活性化すると同時に、脳の血行を良好に保ち、アミロイドβの排出をサポートします。

●αリノレン酸

脳の血行を良くして、アミロイドβの輩出を促進します。

●セサミン

抗酸化作用があり、悪玉コレステロールを除去する作用があると言われています。

●アスタキサンチン

抗酸化作用が強く、アミロイドβの発生を抑えます。

●リン/タンパク質

脳神経や細胞の材料となります。

●レシチン

脳神経の材料になり、傷ついた神経を修復します。また記憶力や集中力を向上させる作用もあります。

●ビタミンB群

脳の働きを良好に保ち、アミロイドβが排出されやすい環境をつくります。

包丁いらず&冷凍保存で簡単!
脳のおそうじスープの作り方

▼「脳のおそうじスープの“素”」の材料(約8杯分)

トマト……大1個(200g)
蒸し大豆・くるみ……各50g
桜えび……10g
すりごま……大さじ3(18g)
ツナ缶(ノンオイル)……2缶(140g)
塩……小さじ1(6g)
中濃ソース……大さじ1(6g)
こめ油……少々

▼「脳のおそうじスープの“素”」の作り方

1、トマトをおろし金ですりおろす。
2、蒸し大豆とくるみを保存袋(大)に入れてくるみを砕きながら揉む。
3、2に1とその他の材料を入れる。
4、揉み混ぜてから平らにして冷凍保存する。

▼「脳のおそうじスープ」の作り方

1、冷凍保存したスープの素(60g)を割ってうつわに入れる。

2、熱湯(150mℓ)を注ぐ。

3、こめ油を少々垂らして完成!

■Point■

・毎日1杯は必ず飲み、最低2週間は続ける
・朝・昼・晩の食事のときに限らず、小腹が空いたときに食べてもOK
・ナッツや大豆など、腹持ちのいい食材が入っているため、空腹感も解消
・具材も残さず食べると、脳のおそうじ効果がアップ!

脳のおそうじスープで「スッキリ脳」を手に入れる!

「脳のおそうじスープ」は、1日最低1杯、長く飲み続けることで、効果を体感していただけるものです。手の込んだ料理だと、毎日作れと言われても長くは続かないもの。でもこのスープなら、ちょっと料理をするのは億劫という方でも「作ってみようかな」という気持ちになれるはずです。

もちろん、薬とは違うので毎食摂っても問題はありませんし、朝昼晩、どのタイミングで摂っていただいてもかまいません。1食あたり86キロカロリーと低カロリーなので、おかずとして一品加えても、小腹が空いたときに食べていただいてもけっこうです。続けていくうちに頭がなんとなくスッキリした感覚を覚えていただけると思います。

スープには、食材の脳の状態を整えるうえで有効な栄養素や機能成分が余すところなく含まれています。飲み始めて効果を実感いただけるまでの期間には個人差があると思いますが、目安として最低でも2週間は続けるようにしてください。

短期間で物忘れがなくなったなどの急激な変化を感じることはないかもしれませんが、1日最低でも1杯飲み続けていただければ、脳は確実に変わっていきます。そして数カ月後には、記憶力をはじめとする脳の認知機能が改善されていくはずです。「継続は力なり」と考え、1日1杯、飲む習慣をつけましょう。

本文は『記憶力アップ×集中力アップ×認知症予防 1日1杯 脳のおそうじスープ』(アスコム)より一部抜粋・編集しています。

画像提供:Adobe Stock

著者メッセージ

「脳のおそうじスープ」は、トマト、ツナ缶、大豆などスーパーで手に入る身近な食材だけでつくれます。包丁も火も使いませんので、とても簡単。実際に飲んだ人から、「頭がスッキリしてきた」「記憶力が回復してきた」といった感謝のハガキが続々と届いています。このスープには脳を活性化させる「セサミン」や、脳の血管をおそうじする「αリノレン酸」、記憶力の向上などをサポートする「レシチン」、脳神経の発達を促す「DHA」といった、脳にいい物質が豊富に含まれています。認知症の予防にも効果的ですので、ぜひ、お試しください。

書籍紹介

『記憶力アップ×集中力アップ×認知症予防 1日1杯 脳のおそうじスープ』(アスコム)
【重要】脳トレには効果がありません! !
大事なのは「脳のクリーニング」です。

「テレビに出ている芸能人の名前が思い出せない」
「前日食べたごはんが何だったか忘れた」
「スーパーで買おうと思っていたものを買い忘れることがある」
などなど。心当たりのある方も多いのでは?

40〜50代を境に、脳の衰えは進んでいきます。「最近、頭の回転が鈍くなった気がする」。そう思い、脳トレをする人もけっこういるんじゃないでしょうか。

でも、残念なお知らせがあります。脳トレに脳を鍛える効果はありません!
「え、うそでしょ! 」と思うかもしれませんが科学的エビデンスに基づいた正確な情報です。以前、「スタンフォード大学長寿命センター」が脳トレに効果がないという声明を出し話題になったこともあります。

では、衰えてきた脳に打つ手はないのか。
それがあるんです。その最も簡単な方法が、脳にいい栄養素を豊富に含んだスープを、1日1杯摂ること。

脳のゴミの排出に効果的なαリノレン酸や抗酸化作用のあるセサミン、脳神経の材料になるレシチンなどのさまざまな栄養素がたっぷり含まれています。
スーパーで売っている身近な食材で作れて、しかも包丁を使わずに簡単につくれて、しかも美味しいのです。
年齢とともに、記憶力、集中力の衰えを感じる方、また、近い将来に認知症になるかもしれないという自覚のある方は、ぜひ、飲んでみてください。

著者紹介

内野 勝行 (うちの かつゆき)
30万部突破『疲れをとりたきゃ腎臓をもみなさい』を監修した名医。帝京大学医学部医学科卒業後、都内の神経内科外来や千葉県の療養型病院副院長を経て現在、金町駅前脳神経内科院長。脳神経を専門としてこれまで約1万人の患者を診てきた経験を基に、脳をクリーニングする「脳のおそうじスープ」を開発した。フジテレビ「めざましテレビ」やテレビ朝日「林修の今でしょ! 講座」などテレビ出演多数で、様々な医療情報番組の医療監修も務める。

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