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フレッシュな味わいが大人気の柑橘(かんきつ)類。温州みかんは冬が旬ですが、3月から4月にかけて旬を迎える美味しい柑橘類がたくさんあるんです。今日は注目の品種やおすすめの調理法などをリポートします!
今の季節に旬を迎える柑橘の中で代表的な品種を、野菜ジャーナリストの篠原久仁子さんに伺いました。
「この時期に旬を迎えるのは中晩柑(ちゅうばんかん)と呼ばれる柑橘です。中でも、デコポンやいよかん、文旦(ぶんたん)などが有名どころですね」。
篠原さんに伺った、それぞれの柑橘類の特徴をまとめると…
【デコポン】
清美(きよみ)とポンカンをかけあわせて作られた「不知火(しらぬい)」という品種のうち、糖度13度以上のものが「デコポン」として市場に出まわります。甘みは強いがさっぱりとした味わいで、みかんのように手でむける手軽さが人気。
【いよかん】
香りがよく果汁たっぷりで、爽やかな甘酸っぱさが特徴です。プリプリとした大粒の果肉で食べごたえも満点。「いい予感」のごろ合わせから、縁起物としても人気があります。
【文旦(ぶんたん)】
皮が厚くややむきにくいですが、プリッと弾むような果肉と清々しい香りは文旦ならではの魅力。厚い皮を生かした、文旦ピールや文旦マーマレードなどの料理もおすすめです。
文旦やはっさくなど、皮がむきにくい柑橘類の皮を簡単にむく裏ワザはこちら。
近年、品種改良が進み、続々と美味しい品種が誕生している柑橘類ですが、その中でも特に人気が高い品種は何か、篠原さんに教えてもらいました。
「最近は皮が薄くて手でむきやすい、種がなく甘い品種に人気が集中しています。そのほとんどは、みかん類とオレンジ類をかけあわせたタンゴール類。皮がむきやすいみかん類と、香り豊かなオレンジ類のいいとこどりした品種なのです。中でもとりわけ評価が高いのが【せとか】。華やかな香り、とろけるような食感の果肉と濃厚な甘みは、まるでスイーツのようです」。
思わず、ゴクリと喉が鳴る、とっても美味しそうな柑橘類ですね。多くの品種が味わえるこの時期、いろいろな味を食べ比べてみても楽しそうですね。(TEXT:金直子)
野菜ジャーナリスト。大学卒業後、大手番組制作会社で、報道・ドキュメンタリー番組の企画・演出を手がける。野菜ソムリエ資格取得後の2009年、人と地域を野菜果物にまつわる情報でつなぐ日本初の「野菜ジャーナリスト」として独立。「野菜の便利帳~伝統野菜・全国名物マップ」執筆。
オフィシャルブログ:野菜ジャーナリストのベジフルライフ
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