最近、家族葬という言葉をよく耳にしますが実際の定義をはき違えている方も多くいらっしゃるようです。間違った認識で葬儀を行い後悔したという声も聞かれます。今回は私が考える家族葬についてお話しします。
家族葬とは、ひと言でいうと「身内と親戚、そしてごく近しい、親しい友人・知人で送る葬儀」が正しいでしょうか。正しいでしょうか…と結んだわけは、ではいったいその範囲はどこまでなの?誰が決めるの?といった線引きが送る側の考え方ひとつで大きく変わるからです。私の経験では200名の方が参列した葬儀でも家族葬と呼んだご遺族がいてとても満足と仰っていました。もちろん数名から数十名だけで行う葬儀も家族葬であることに間違いはありません。このように、ご遺族の考える範囲で家族葬の定義が大きく変わってくるのです。家族葬に人数制限はありません。式の流れも何ら変わりません。
確かに、家族葬には定義がありません。しかし、現在の家族葬は参列者の少ない、あるいは身内だけの小さな葬儀と捉えられてきています。そこで、家族葬を行う上での良い点と注意点をお教えしたいと思います。
①身近で親しい方だけが集まるので一般参列者への気遣いに追われることがなく精神面、体力面にも負担が少ない。また、それにより故人様とゆっくりと最後を過ごせる時間が増える。
②お料理や返礼品が少なくて済むのでその分の費用がかからない。
③お呼びする方があらかじめ限定されるため人数の把握がしやすい。