食品値上げ、消費税増税などで家計に負担が増している昨今。つい毎日の食費に一喜一憂しがちですが、実は食費全体を見渡すほうが、節約効果がぐーんとアップするのだとか。家計簿といえば、3日坊主が定番のような気もしますが…そこで家計簿って何がいいの? どうしたら続くの?その秘訣を取材しました。
食費節約について話を聞いたり、調べたりしていると必ず出てくるのが 「まずは、家計簿をつけてお金の流れを把握しましょう。そして、1か月使ってもよい予算を組み立てましょう」という言葉。そこで、今回は家計簿アプリで大人気のZaim担当者に家計簿のホントのとこ、聞いてみました。
家計簿をつけよう、とよくききますが、家計簿ってそもそも本当に必要なんでしょうか?
Zaim担当者:「体重計に乗らずにダイエットをしようとする人はあまりいませんよね」
たしかに!!!!!!
Zaim担当者:「家計も同じで、何にどのくらいお金を使っているのかを把握しないまま、節約しようとしても、なかなか上手くいきません。だから家計簿が必要なんです。家計簿で大切なことは、自分はこれくらい使っているだろうという「予想」と実際に使っている金額の「現実」の違いをしっかり認識することです」
でも正直、家計簿って続かない。。。
Zaim担当者:「そういう人はとても多いんです。そんな人におススメはちゃんとした家計簿よりも、手帳や壁掛けカレンダー、スマホなど、毎日利用しているツールに今日使った金額を記入して、家計簿代わりにしてしまうこと。手帳を開くついでに今日の支出を余白に書きとめていけば、習慣化もしやすいですよね。
あとは家計簿をつけ始めるタイミングとして、イベントがあまりない月がオススメ。結婚式のご祝儀や帰省シーズンの交通費など、予定外のまとまった出費で家計簿がはじめから赤字なんてことも。するとやる気が一気にトーンダウンしてしまうので、イベント時期は避けるのが無難なんです」
ということは、2014年に節約をきちんとしたい人は、11月がもっともいいタイミング…。
Zaim担当者「そうなんです! まずは1か月を目標につけてみましょう。家計簿と節約を同時にスタートするのではなく、家計簿を始める1か月目は普通の生活をしてみて、今の暮らしの支出を把握するぐらいの気楽さがコツ。自分のお金の流れを把握することが目的なので、細かいことにはこだわらずに、おおまかに記録を続けるだけ十分です。それだけで使いすぎているポイントがわかり自然と節約効果もでてきますよ」
なるほど!家計簿をつけるのと節約を同時に始めちゃうからわけわかんなくなるんですね。節約はちょっと忘れて、家計簿をつけてみるだけ。それなら出来るかも……。
あと、家計簿ってちょっと昭和っぽい感じがしませんか?
Zaim担当者:「(笑)。じつは、いまスマートフォンのアプリで家計簿をつける「スマ簿(スマボ)」派が増えているのをご存知ですか?「スマ簿」の良いところはなんといっても手軽なところ。移動中などスキマ時間にさっと入力できるのはもちろん、レシートを撮影して自動入力してくれるサービスもあります。お金だけでなく手間も時間も節約できるのが「スマ簿」の特徴なのです。内訳を自動的に分析してくれるから、前月との比較も簡単で、毎日の家計簿記録が楽しくなります。無料でたくさんのアプリが提供されているので、使いやすそうなものを試してみるのがオススメですよ」。
確かに。それなら、苦労している感じもでないし、スマホならいつでもどこにでも持って行っているしとっても便利そう!!
Zaim担当者:「そうですね。今までの家計簿をつけている時間って月104分と言われています」
104分!!! 長い!!!!!
Zaim担当者:「忙しい主婦にとってはこの時間を別の時間に使いたいですよね。だから時短にもなるスマ簿はとっても便利といま人気急上昇中なんです」
ちなみに、家計簿を慣れたら次に心がけることってなんですか?
Zaim担当者:「生活の満足度をあまり落とさずにどれだけ節約ができるか、知恵と工夫で楽しみながら続けることが家計の見直し、節約を続けるコツです。 貯蓄分を差し引いても節約で浮いたお金がある月には、家族でお気に入りのレストランに出かけるなど、「お金を楽しく使う」こともたまに意識することで、日々の節約が楽しくなっていくと思います」
そうですね! お金を楽しく使うために家計管理をする。そう思うと家計簿をつけるのも楽しくなりそうです。
さあ、11月。まずはお金記録=家計簿を始めてみてはいかがですか?
取材先
日本最大級のオンライン家計簿Zaim。パソコンや iPhone、iPad、Androidから使える、お金の総合 サービスとして、楽しく節約できると大人気です。 らくらく入力できるのはもちろん、レシートも自動 で読み取れるなど家計管理を続けるための工夫がたくさん。「無料なので、まずは一度試してみてください。家計簿のイメージが変わります」(担当者)