もう三日坊主は卒業しよう！“続く家計簿”の選び方とは？

2015年12月13日更新

今年の初めに立てた貯蓄の目標額は達成されましたでしょうか。来年こそ頑張りたいと思う人におすすめなのが、家計簿です。今回は“続く家計簿”の選び方とつけ方を紹介します。

家計簿ってどれを選んだらいいの？

家計簿はどれも同じではありません。ノートや手帳タイプのものもあれば、スマートフォンのアプリ、パソコンのソフト、表計算ソフトのエクセルなど、多種多様です。形態はどうあれ、家計簿の役割として重要なことは、お金の流れを知ることです。

お金の流れとは、給与などの収入に対して、家賃や公共料金、食費といった生活費などの出費のことを言います。家計簿を選ぶ際には、このお金の流れが一目見てわかりやすい作りになっているかを、チェックすることをおすすめします。

費目はざっくりでＯＫ

細かい費目が始めから設定されていると、その費目に当てはめるのが面倒になってしまうことがあります。生活費の費目は予算にもつながりますので、あまり細かく分けすぎないように。「食費」、「日用雑貨」、「美容費」、「交際費」、「子ども」、「予備費」のように、ある程度ざっくりとした分け方にしておくと続けやすくなります。

予備費を持つことで家計にゆとりを

予算分けをして、どんなに頑張っても赤字になってしまうことも時にはありますよね。赤字になってしまうとやる気がなくなってしまい、それが挫折の原因にもなっています。続けてこその家計簿。そこで、赤字になりにくい工夫として予備費を持ってみましょう。

予備費とは、どんな費目にも使える便利な予算です。
例えば、年末年始は通常の月よりも食費まわりの出費が多いものですが、予算オーバーしたぶんを予備費で補填することで、赤字にならないというわけ。予備費の目安は毎月1～2万円くらい。余った予備費は使ってしまわず、慶弔費用の積立にするのもおすすめです。

家計簿はいつから付け始めるのが正解？

今年こそはお金を貯めたい！と、意気込んで元旦から家計簿を付け始める方が時々いらっしゃいますが、それは三日坊主の原因です。

なぜなら、暦の1カ月とお金の1カ月は違うからです。お金の1カ月は、給料日から次の給料日の前日までです。また、年末年始は1年の中でも最もお金の出入りが激しい時ですので、はじめて家計簿を付ける人にとっては、挫折の原因にもなります。この時期は避け、お金の流れが穏やかになる1月の給料日からスタートするのがおすすめ。

それまでは、お金の流れを把握するための準備期間として、おこづかい帳のように1カ月の出費を記録しておくと、予算決めに役立ちますよ。挫折しがちなポイントをクリアにして、来年こそは“続く家計簿”を目指しましょう。

ワンポイントアドバイス

家計簿は1週間分をまとめて付けるよりも、毎日5分付け続けるのがコツです。

取材協力

丸山晴美さん

旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。公式ホームページ「らくらく節約生活」はこちら＞＞

2015年12月13日更新

連載: 丸山晴美の食費節約レッスン

ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんが家計管理のコツや食費節約の方法を教えます