多くの人がニキビに悩まされています。ニキビができたとき、あとが残らないようにと気を使いますよね。それなのに、やっとニキビが治まったと思ったら、ニキビあとが月面のクレーターのようにデコボコしてしまった!という方もいらっしゃるのでは?
今回は、クレーターのようにデコボコしてしまったニキビあとの改善方法について、医師に詳しい話を聞いてきました!
あまり知られていまいかもしれませんが、ニキビあとがいわゆる「クレーター」のようにくぼんでしまった場合も、皮膚科のクリニックで治療を受け、改善を期待することができるのです。治療方法は、くぼみの度合いにより異なります。
【浅いくぼみの場合】
3〜4週間に一度、ピーリングの施術を受けます。
○ピーリングは、小ジワが気になる方や二の腕の毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん。若年女性に多い二の腕のブツブツ、ザラザラ)にも使用されています。
○ピーリングは、ダウンタイム(施術から回復まで時間がかかること)がないというメリットがあります。
【やや深いくぼみの場合】
約1ヶ月に一度、ダーマペンという細い針つきの機械でへこんだところを浅くけずり、成長因子などの成分を注入する方法があります。
○ダーマペンも、小ジワが気になる方や二の腕の毛孔性苔癬にも使用されています。
○直後から翌日まで赤みが続きますのでダウンタイムは1日ほどあります。
○やや痛みはありますが、施術前にクリーム麻酔などを行うことで緩和されます。
【かなり深いくぼみの場合】
フラクショナルナルレーザーで、微細な穴を皮膚表面につくり、へこみや毛穴の収縮を行うとともに皮膚のコラーゲンを増加させ、ニキビ跡、傷跡、毛穴の開きを改善させます。
○フラクショナルレーザーは、ニキビ跡、傷跡、毛穴の開き以外にもやや深めのシワにも効果があり、いわゆる「若返り」としても使用されています。
○やや痛みはありますが、施術前にクリーム麻酔などを行うことで緩和されます。
レーザーには数多くの機種があり、それぞれ特徴・ダウンタイム・治療間隔などが異なるので、直接クリニックへ確認するのが良いでしょう。
いずれの治療方法でも、治療中は以下の点には留意してください。
○美肌へ近づけるという意味では、1回でも効果がありますが、ニキビあとに対しては不十分ですので、継続して治療を受ける必要があります。
○治療中、日焼け止めや日傘などを使用するなど、日中の遮光は必須です。
○いずれの治療法でもほとんどの場合、ニキビの再発防止とニキビあとの改善のため、ビタミンBや抗生剤の内服、塗り薬を併用します。
ニキビあとの治療を考えたら、まずは皮膚科専門の医師がいる美容皮膚科のクリニックを受診して相談しましょう。
(監修:Doctors Me 医師)
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