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コラム

「お腹が鳴ったから食べる」は肌トラブルの原因!?自律神経を整える食事のタイミングとは

肌荒れ、つらい冷え性、原因不明のイライラ、なかなか取れない疲れ、睡眠トラブル……。あなたのその不調は、自律神経の乱れが原因かもしれません。予約が取れない鍼灸師・森田遼介先生の著書『自律神経にいいこと大全100』(ワニブックス)から、自律神経を整えるためのセルフケアの方法を少しだけお届けします。

自律神経って何?

自律神経とは脳や内臓、血管など、身体のあらゆる「働く」、「休む」機能をコントロールする神経です。自律神経は交感神経と副交感神経に分けられますが、時と場合によってシーソーのようにバランスを取る必要があります。

収縮と拡張の交互のリズムによって血流を促し、このバランスが取れていれば血流も良い状態ですが、バランスが崩れると収縮が長くなったり、拡がる時間が長くなり過ぎたりして、血行不良となってしまうのです。

自律神経のバランスが乱れて、どちらかにかたよると次のような症状が出やすくなります。

自律神経のバランスを整える生活習慣やセルフケアを身につけることで、身体の不調を予防していきましょう。

食べるのはもう少し待って!「お腹が鳴ったから食べる」は肌トラブルの原因に

空腹でお腹が鳴った時が食事時だと思っていませんか? あるいは、お腹が鳴る前に次の食事を摂っている人も多いかもしれません。これがじつは違うのです。

腹鳴時は腸内活動が活発になり、腸内を大掃除しているサイン。これから腸が掃除をはじめるぞという時なので、ここで食事を開始してしまうと、胃腸が疲れて腸内環境がどんどん悪くなってしまいます。

腸内環境が悪くなると便秘や下痢の症状だけでなく、皮膚トラブルにも発展してしまいます。肌を綺麗に保つための栄養素が充分に吸収されず、ダメージを受けても上手に修復できなくなるのです。

今後はお腹が鳴った時に「腸内が綺麗になる時間だ」とグッと食事を我慢してください。理想はお腹が鳴ってから1時間空けることですが、難しい時は30分だけでも心がけましょう。

腸の様々な働き

腸については、近年様々な働きが科学的にも証明されてきました。腸では、疲労回復や脂肪燃焼に必要なビタミン類の合成が行われており、腸の不調は疲れやすさや肥満にもつながります。また、腸には免疫細胞全体の70%ほどが集まっているため、風邪や花粉症、アトピー、がんなど様々な病気にも影響します。

さらに、精神安定や姿勢などに関係するホルモンである「セロトニン」は腸内で90%以上も合成しているため、腸内環境の悪化は心身の不調を引き起こすのです。腸内環境が悪化する要因としては、不摂生な食事、ストレス、冷え、運動不足、老化などが挙げられます。

そして、就寝前の食事も腸に負担をかけます。睡眠中も腸内を大掃除しますので、就寝3時間前までに食事を済ませると胃腸トラブルや皮膚トラブル、メンタルトラブルなどの改善につながるでしょう。

本文は『自律神経にいいこと大全100』(ワニブックス)より一部抜粋・編集しています。

画像提供:Adobe Stock

著者メッセージ

毎日の献立に健康意識をミックスしてみてはいかがでしょうか。
体を温める性質の「陽性食材」の紹介や、精神安定ホルモンの「セロトニン」の材料となる食材、胃腸に優しい食べ方など、本書には食に関する健康情報が盛り沢山です。
そして何より、不調のある状態では食をおもいっきり楽しめなくなります。日頃の体調を整え、料理や食事を楽しめるカラダづくりを日頃から意識することが大切です。
本書には自律神経にいいことを「100種類」収めました。その中から一つでも二つでもセルフケアを行うことで、きっと今まで以上に食を楽しめるようになることでしょう。

書籍紹介

『自律神経にいいこと大全100』(ワニブックス)
★★★Amazonランキング第1位!★★★
2冠達成!(2023/10/30指圧・ツボ・マッサージ、東洋医学・鍼灸カテゴリ)

あなたの不調は、自律神経が整えば全部よくなる!
予約が取れない鍼灸師・森田遼介先生が教える健康法

東洋医学の知恵×西洋医学の言葉と考え方をミックスして、自律神経を整えるためのセルフケアの方法をご紹介します。

「つらい冷え性」「原因不明のイライラ」「生理・更年期の不調」「なかなか取れない疲れ」「睡眠トラブル」「しんどい低気圧不調」など、今ある不調を解消して、将来の病気リスクまで下げる健康のコツが100通り。あなたの体や心の状況に合ったケア(養生)が見つかるはずです。

■本書の特徴
✓イラストや図を交えた丁寧な解説でわかりやすい
✓セルフケアの方法は、簡単ですぐに実践できるものばかり
✓キーワードや不調から行うべきセルフケアを検索しやすい
✓ツボの押し方やストレッチは動画で確認できる

■内容
第1章 自律神経を整える習慣7か条
第2章 自律神経を整えて不調に効くツボ
第3章 自律神経にいい食のこと
第4章 体を整える自律神経にいいこと
第5章 心を整える自律神経にいいこと
第6章 自律神経を整える季節・天気のケア

著者紹介

森田 遼介(もりた りょうすけ)
TC鍼灸マッサージ院 院長
国家資格:はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧師。鍼灸院などに勤めながら、勤務後や休日に個人で訪問治療を行う。予約1年待ちが続いたタイミングで2023年2月に独立し、4か月で予約満杯となる。現在は埼玉・東京エリアの訪問自費治療を中心に活動。治療の特徴としては、全身の筋肉や内臓の調整をしつつ、不調の改善以降は再発の防止や他の大きな病気にかかるリスクを最小限にする、「未病」に対する治療で、人生100年時代をできるだけQOL(生活の質)を落とさない目的の治療が需要として高い。2021年2月NHK特番「東洋医学ホントのチカラ」・2021年4月NHK「あさイチ」出演。書籍『しんどい低気圧とのつきあいかた』(新潮社)ツボ監修。

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