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心臓病や不整脈のリスクが減る!医師がオススメする最も効果的な「コーヒーの飲み方」

山田周平

エンタメ記事や育児コラムなどを書いています。

コーヒーは心臓に良くないと耳にすることもありますが、実はコーヒーには多くの健康効果があると近年は言われています。さらに、心臓病や不整脈などのリスクを低くするという研究結果も出ているとか。そこで、コーヒーと心臓系疾患との関係性について、YouTubeチャンネルの登録者数が37万人を誇る、医師でヘルスコーチの石黒成治先生に教えてもらいました。

「コーヒー」は心臓疾患に悪影響を及ぼすのか!?

「コーヒー」にはさまざまな健康効果が報告されていますが、腎臓を保護する効果や砂糖入りのコーヒーであっても死亡率が低下するという最新の研究結果も出ています。

ただ、医療関係者の中にはコーヒーに対してネガティブな意見を持っている人も少なくなく、特に「心臓血管疾患がある人はコーヒーを控えるように」とアナウンスされるような状況がずっと続いています。

心疾患や不整脈などにカフェインが悪影響を及ぼすと言われることも多いですが、本当にカフェインが心臓に悪いのかという点に関してはまだ結論は出ていない状態なのです。

1日2~3杯のコーヒーは心臓病や不整脈のリスクを下げる

そんな中、オーストラリアのベイカー心臓・糖尿研究所が2022年に報告した研究結果によると、通常のコーヒーでもインスタントコーヒーでもカフェインレスのコーヒーでも、習慣的にコーヒーを飲んでいる人は飲んでいない人に比べて、心臓血管疾患による死亡リスク、もしくはあらゆる原因の死亡リスクが低いことがわかりました。

この研究は不整脈についても行われています。不整脈とは心臓の鼓動が早くなったり遅くなったりするもので、不整脈の中でも多い疾患が心臓の脈が早くなってしまう心房細動です。

カフェインを飲むと心臓が興奮して不整脈が起こる可能性があるということで、これまでは「不整脈を持つ人はカフェイン摂取を控えるように」と言われてきました。

でも、この研究によると結果は逆で、心房細動を含む不整脈のリスクが低いのは、カフェインレスではなくカフェインの入っている通常のコーヒーであることがわかりました。

特に、カフェイン入りのコーヒーと不整脈ではU字型の関係が見られました。

コーヒーを飲めば飲むほど不整脈リスクは下がっていき、1日2~3杯くらいのところが最もリスクが低くなり、それ以上飲んでしまうとリスクが上がっていくという結果でした。

不整脈の“ドクドクする間隔”を延ばしてくれる

心臓は常に脈を打っていますが、脈を打つときと次に打つときに間があり、その間は心臓は動きません。

実はカフェインは、その動かない間のリラックスする時間を延ばしてくれる作用があるのです。

心房細動のようにドクドクする不整脈の場合は、その間隔がどんどん短くなってしまいますが、カフェイン摂取によって間隔を延ばすことで不整脈を防ぐ効果があると考えられています。

「心臓病がある人はコーヒーをやめるべきか」という問題に対しては、心臓病があるならコーヒーを飲み始めろとまでは言いませんが、これまでにコーヒーを飲んでいるのであれば、あえてやめる必要はないと感じています。

ただ、U字型の研究結果があるように、たくさん飲めばいいというわけではなく、1日2~3杯くらいがベストと考えられているので、そこを目安に摂取することをオススメします。

(TEXT:山田周平)

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画像提供:Adobe Stock

石黒成治先生

消化器外科医、ヘルスコーチ。
1973年、名古屋市生まれ。1997年、名古屋大学医学部卒。国立がん研究センター中央病院で大腸癌外科治療のトレーニングを受ける。その後、名古屋大学医学部附属病院、愛知県がんセンター中央病院、愛知医科大学病院に勤務する。2018年から予防医療を行うヘルスコーチとしての活動を開始。腸内環境の改善法、薬に頼らない健康法の普及を目的に、メールマガジン、YouTube、Instagram、Facebookなどで知識、情報を分かりやすく発信している。Dr Ishiguro YouTubeチャンネル登録者数は37万人超(2024年1月時点)。

執筆者情報

山田周平

ライター。さまざまなWEBサイトでエンタメ記事や育児コラムなどを書いています。著書に『ひとのパパ見て わがパパ直せ』。
Instagramアカウント:@damepapa31

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