ハムサンドに使用しているぱんにバターをたっぷり塗ってトースト。あんこをつけずに食べてみると既にそこには甘じょっぱいが完成している。これはもしかして甘すぎることになってしまうのでは?
先に言っておくと私はあんこにはうるさいです。様々な味のあんこを食べて生きてきました。だから正直期待はそこまでしていなかったわけです。
しかし竹日さんの食へのこだわりと愛は、私の控えめな期待なんかいとも簡単に上回って越えて行きました。自家製のぱんを知り尽くしたメガネ男子はその味に合わせ甘さを抑え、食感のしっかりとした私好みのあんを差し出すわけです。
コーヒーは週替わり。この日はホンジュラスのシェミー農園のものをフレンチプレスで。
もともと働いていたSWITCH COFFEEのコーヒー豆を使用しているため、高品質で飲みやすいこだわりの味がいただける。桜上水にお店を持った理由は周りにコーヒーが飲めるお店が少ないからだそう。桜上水民念願の喫茶店というわけだ。
こちらは友人が作ってくれたという非売品のハムサンドトート。くださいといくら頼んでも譲ってくれないみたいなので諦めます。
ポスターからは竹日さんのお茶目な一面が垣間見える。朝7時からぱんの仕込みを始めオープンはお昼の12時。パンの発酵を待つ間、ドラマを一気見したり映画を見て過ごすのだとか。
お店は一人だと寂しいけど、お客さんと話す時間が楽しい、と竹日さん。それはきっとこちらも同じ気持ちで、友達と語る場所ではなくカウンター越しの会話を楽しむ場所として訪れる人も多いのではないでしょうか。
最初に言った通り、おすすめだけど知られたくない。この気持ち、行ったらわかります。
大学二年生
和菓子と豆とカメラが大好き。