キッチングッズマニアな料理ライター
クックパッドでは毎年、翌年にブームになりそうな料理や食材を選出する「食トレンド予測」を発表しています。その一つに選出された「モノクロスイーツ」。インパクトのある真っ黒な色は、何で着色してるの?気になるスイーツを紹介します。
2023年は、ケーキにチョコレートで縁取りの線を加えて、立体的なのに平面のように見える「2Dケーキ」が話題となりました。
今回は、この「2Dケーキ」から派生した「モノクロスイーツ」をご紹介します。
「モノクロスイーツ」は、黒ゴマやブラックココアパウダー、竹炭パウダーなどの黒い食材と、生クリームなどの白い食材を組み合わせて、見た目を白黒(モノクロ)に仕上げるのが特徴。
これまでスイーツは彩りよくカラフルに仕上げるのがおいしそうで良いとされてきましたが、その逆を行く見た目にびっくりすること間違いなし。今までにないスイーツとして注目されるかもしれません。
「2Dケーキ」はもともと韓国が流行発信地で、モノクロスイーツも韓国で生まれたそう。
韓国でのカフェ文化やモノクロスイーツの人気について、韓国グルメ・トラベルライターのyuukaさんにお話をうかがいました。
さっそくですが、モノクロスイーツはどうして韓国で流行ったんでしょうか?
yuukaさん:「韓国ではシンプルで無機質なトーンのカフェが流行っていて、インスタなどを見ていると、全身モノトーンコーデに身を包んで写真映えを楽しんでいるカップルや女性が多いです。日本と同様に、写真を撮るためにカフェに行く的なところは韓国の若者の間であるので、写真映えが人気の秘訣だと思います」
韓国では様々なカフェブームが起こりますよね。韓国人はなぜここまでカフェが好きなのでしょうか?
yuukaさん:「もともと韓国は、頻繁にコーヒーを飲む文化があります。通勤前にコーヒーをテイクアウトし、昼休みは急いでランチを食べてまたカフェへ。退勤後も夜までカフェを楽しむなど、年齢層問わずカフェ利用が多いんです。そういった文化的背景から、さまざまなコンセプトを持ったカフェが増え、競合も多いのではないでしょうか」
朝から夜までカフェを利用する人が多いのですね!それだけ利用が多ければ、カフェの店舗数も多くなりますね。
yuukaさん:「だからこそ、流行の移り変わりがかなり激しくて、数ヶ月前にお気に入りだったカフェが次にソウルに行ったら潰れている…なんてこともよくあります。そのため、キャッチーなカフェがたくさんできるんだと理解しています」
カフェ同士の競争に勝つためにも、さまざまなコンセプトを持つカフェが増え、その中で2Dスイーツやモノクロスイーツといったスイーツが生まれたのですね。
韓国で生まれたモノクロスイーツですが、日本でもモノクロのフードを目にする機会が少しずつ増えつつあります。
記憶に新しいところでは、大手コーヒーチェーンの「スターバックス」が、ハロウィンシーズンにブラックキャラメルソースとホイップクリームを使った飲料や、ブラックチョコレートケーキを販売し話題となりました。
「Booooo フラペチーノ」
「ハロウィンチョコレートケーキ」
また「不二家」でもブラックフライデーに掛けて、「真っ黒マカロン」「真っ黒ミルキーロール」「真っ黒モンブラン」を期間限定で発売。
2024年のバレンタインデーにも、もしかしたらモノクロを取り入れたデザインのチョコレートが発売されるかもしれませんね。
クックパッドにも、すでにモノクロスイーツのレシピが投稿されています。今回はおすすめの3レシピをご紹介します。
黒は練り黒ゴマやブラックココアパウダー、白はホワイトチョコや牛乳など、身近な食材を活用して作られています。これから流行するかもしれないブラックスイーツを、いち早く手作りで楽しんでみましょう!
(TEXT:菱路子)
クックパッドでは毎年、翌年にブームになりそうな料理や食材を選出する「食トレンド予測」を発表しています。
今はまだ知る人ぞ知るトレンドの兆しや、注目される理由について解説します。
また、2023年に家庭で特に楽しまれた料理や食材を選出する「食トレンド大賞2023」も公開中。ぜひチェックしてみてくださいね。
料理ライター、モノライター、編集者。料理関連の会社に勤めるかたわら趣味で立ち上げたお弁当ブログがきっかけとなり、ライターとしてのキャリアをスタート。料理コラムの執筆やレシピ提案、料理写真撮影などで活動中。キッチングッズマニアで、ネットでグッズ情報を探すのが大好き。ITエンジニアの夫、小学生の娘、キジトラ猫と暮らしています。
・クックパッドニュースでレシピ記事を1000本以上執筆。
・株式会社 朝日デジタルラボの運営する情報サイト「moovoo」でレビュー記事執筆。
・その他、会員制サイトの料理コラムなどを担当。