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コラム

一番人気はちくわの◯◯!北海道民に愛されるコンビニ「セイコーマート」でみんなが何を買っているか現地調査してみた

「セコマ」の愛称で北海道民に愛されているコンビニ、セイコーマート。北海道内に約1,100店舗を構え、原料生産・仕入れから、製造、物流、小売までを一貫して自社で行っています。北海道民の友人や知人も「ランチによくお惣菜やパンを買いに行く」「親がトイレットペーパーを買ってくる」「スーパーとコンビニの中間的立ち位置でとても便利!」など生活の中にセコマが根付いているようでした。今回は、セコマがそれだけ道民に愛されている秘密を探りに、筆者が函館出身の友人とともに実際に訪れてレポートしてきました!

オレンジと白の看板が特徴

セイコーマート(以後セコマ)の看板は遠くから見てもすぐわかるオレンジ色。 オレンジ色には、「いつでも元気で楽しいお店であるように」との願いが、O(オー)の文字の中にいるフェニックスには、「時代に合わせて変化しながら、永遠に繁栄するように」との願いが込められているそうです。

ちなみに、セコマは基本的に24時間営業は行わず、大きな道路沿いや住宅地など、立地のニーズに合わせて営業時間を変えているとのこと。

中に入ると、オレンジの食品コーナーと赤色のHOT CHEF(ホットシェフ)コーナーが目に入り、明るい気持ちにさせてくれます。

セコマ公式HPによると、店舗で扱っている商品はなんと『約3,500種類』。そして、その内のおよそ1,000種類はオリジナル商品!

写真に写っている箇所の通路反対側にも商品棚がずらっと立ち並び、店内を見て回るだけで気分が高まってくる充実の品揃えです。

定番から変わり種まで大人気のパンコーナー

函館出身の友人いわく「セコマはパンがおいしい!」とのことだったので、早速パンコーナーを覗いてみました。

惣菜パンの定番、焼きそばパンを始め、ナポリタンやたまご、エッグメンチやチキンカツサンドも。そして、惣菜パンの一番人気はちくわパン!

長く首都圏で暮らしていた私からすると、「ちくわパン」や「羊羹パン」など珍しい種類のパンもありましたが、ずっと函館で暮らしてきた友人は「普通すぎて何も思ったことなかった......」とのことなので、北海道民にとってはおなじみの味なのかもしれません。

クリームパンやいちごジャムパン、あんぱんなどは北海道らしく、パンに使っている生乳や小豆も地元産です。

そして、友人イチオシの期間限定パン。セコマブランドではないですが、地元で人気の会社製造の季節に合わせたパンが取り揃えられています。今回の取材時は年末だったので、新年に合わせたラインナップでした。

北海道ならではの豊富な食材を使用した商品展開!

北海道は、農業産出額で2位の鹿児島県に2倍以上の差をつけるほどの農畜産大国。

そんな北海道の良さを活かし、『北海道の「食」の価値を高め、北海道の発展に貢献するために。』をモットーに運営しているセコマらしい商品がたくさんありました。

北海道牛乳ソフトは、コンビニアイスの概念を変えるほどのおいしさ。ソフトクリーム屋さんで食べるソフトに引けを取らない味ながら、安心の213円(2023年12月29日現在)。

北海道メロンやいちごなど、農産物を活かしたアイスもあります。

そして忘れてはいけないのが、北海道のソウルドリンク「ガラナ」!

ブラジルアマゾン川のごく一部の流域でのみ採取される『ガラナ』という木の実から抽出したエキスに、糖分や炭酸を加えて作っているもので、カフェインやカテキンも多く含まれています。

北海道民にとっては、コーラのような存在。飲食店やスーパー・コンビニなどに行くと、当たり前のようにガラナを飲むことができます。

炭酸飲料もすべて北海道の純水使用で、徹底的した地元産へのこだわり。

地元の人に多く利用されているセコマですが、観光客に向けたお土産品も充実しています。全国的によく見かける柿の種やハッピーターンも、「スープカレー風味」や「チーズ味」など北海道限定仕様に。

市町村ごとの名産品も購入できます。この店舗ではレトルトのパスタソースやカレーが売られていました。

働く人や主婦の強い味方!お惣菜や日用品も充実◎

セコマは北海道179市町村中、174市町村に出店し、そのカバー率は驚異の「97%」。都市部に限らず、北海道内の市町村のほとんどをカバーしており、この数を見ると、どれだけ北海道民の暮らしに根付いているかがわかりますね。

店舗の中でもひと際目を引いたのが、牛の女の子をモチーフにしたマスコットキャラクターの看板がある、HOT CHEF(ホットシェフ)コーナー。

北海道産じゃがいもを使ったポテトフライや、北海道名物のザンギ(しょうゆで下味をつけた鶏の唐揚げ)、鮭・たらこ・すじこが入った大きなおにぎりなど、北海道産の食材を活かし、店内で手づくりした軽食やお弁当を購入できます。

中でも、2023年12月5日に販売開始されたばかりの「道産ほたてのカレー」は、北海道産(噴火湾産)のほたてがゴロっと3つも入って、驚きの「626円(税込)」!

HOT CHEF横のお惣菜コーナーには、晩ごはんやお弁当の足しにちょうどいい量のおかずがたくさん並んでいます。

ちなみに函館を含む道南エリアでは、やきとりは「鶏」ではなく、「豚精肉」が一般的。函館市民のソウルフードとして親しまれるハセガワストアの「やきとり弁当」も豚精肉で作られています。鶏肉のやきとりが食べたい場合には、「やきとり 鶏肉で」と注文するんだとか......。

そして友人が教えてくれたのですが、トイレットペーパーやティッシュはセールをしているときは、ドラッグストアよりも安く購入できるそうです。24時まで空いているので、急なストック切れにも対応できてありがたいですね。

予算1,000円で朝ごはんとおやつを買ってみた!

魅力的な商品がたくさんありましたが、その中でも友人イチオシのセコマらしい商品を予算1,000円で購入してきました。

購入したのは、下記の7点!

写真の左側から時計回りに紹介していきます。

道産ポテト 180円

ポテトフライはどこにでもありますが、北海道のじゃがいもは甘くて、ホクホクでひと味もふた味も違うおいしさです。一つ食べ始めるとつまみ食いが止まりません。

ちくわパン(カレー) 130円

数ある惣菜パンの中でも一番気になったのが、このちくわパン。ちくわ一本が丸々入っていて、さらにその中には少しピリ辛のカレーがぎっしり詰まっています。

ようかんパン(ホイップ&カスタード) 125円

北海道の人はよくようかんを使ったお菓子を食べるらしく、道民にとっては馴染みの味。意外としつこくないさっぱりとした甘さで、ペロッと一個食べ切れました。

セコマ ガラナ 98円

北海道民のソウルドリンク、ガラナ。セコマのオリジナルガラナで、基本的にはコーラのような味わいですが、飲んだあとにスッとした爽快感のある飲み口です。

北海道とよとみ生乳95%ヨーグルト 95円

北海道の北部にある豊富町(とよとみちょう)という人口の約4倍の牛がいる酪農の町で作られたヨーグルト。同町内のセコマグループの牛乳工場で商品化しているので、新鮮なおいしさが魅力です。

増毛町産洋なしゼリー 138円

北海道の北西部にあり、ニシン漁で栄えた増毛町(ましけちょう)産の洋なしを使ったゼリー。すりおろし果肉がたっぷり入っていて、食べ応えのある逸品です。

大きなおにぎり 塩さば 188円

さばフレークが中にたっぷりと入ったシンプルな塩おにぎり。手づくりでふんわりと握られていて、崩れ落ちそうな柔らかさです。「大きなおにぎり」と書いてあるだけあって、1個でお腹いっぱいになります。

セコマは北海道の食や人に根付いたコンビニだった

ロゴ下に入っている「ここにあるおいしさを、お手ごろに」というメッセージ通り、北海道産の食材に徹底的にこだわり、安心・安全で、地元の人が買い求めやすい価格の商品展開をしているセイコーマート。

立地に合わせた営業時間の工夫や、大手コンビニにも負けない充実の品揃え、楽しさや新鮮さを盛り込んだオリジナル商品の開発などが、北海道民に長く愛されている秘訣なのかもしれません。

(TEXT:有村 奈津美)

※商品の取扱いや価格は取材当時のものです。時期や店舗によって異なる場合があります。

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