理想のキッチンを叶えるwebマガジン「たのしいキッチンmag」編集部がキッチンにまつわる豆知識をご紹介。キッチンの選び方から、レイアウト、動線づくりのコツ、費用別でできることなどを発信します。今回は、料理を快適にしてくれる「キッチン照明」について教えてもらいました。キッチンのタイプ別で、最適な照明も分かりますよ。
こんにちは! 「たのしいキッチンmag」編集部です。
日々の料理を快適に行うには、手元の明るさがとても重要です。また、照明の色味によって料理や食材が美味しく見える効果もあります。そのため、キッチンをリノベーションする機会があるなら照明もこだわって設計するのがおすすめです。
ただし照明器具は、明るさ、電球の色、設置方法など選ぶことが多く、よくわからないことも多いのではないでしょうか。この記事ではキッチンの照明を選び方をご紹介します。
キッチンは細かい作業をする場所なので、第一に機能性を重視するのがおすすめです。前提として、手元が見やすい、十分な明るさがある照明を選びましょう。
また、キッチンは目に止まりやすい場所なので、デザイン性にもこだわりたいもの。とはいっても、照明は製品によってデザイン、光の明るさや色合いが違います。
ここではキッチン照明選びのポイントとなる種類や光の色、明るさを解説します。用途に適した照明を選び、快適に過ごせる明るいキッチンにしましょう。
照明器具には多くの種類があります。キッチン照明の特徴はリビングなどの広い場所を照らすのとは違い、限られたスペースを照らす照明であることです。 限られたスペースに効率的に光を届けるのには「ダウンライト」「ベースライト」「シーリングライト」が適しており、「ペンダントライト」「スポットライト」はデザイン性も高く、部分的に照らすことができます。キッチン照明でよく使われるこの5種類を取り上げて説明します。
ダウンライトとは、天井に穴を空け設置するタイプの照明器具。器具部分が天井内に隠れるため、天井面とほぼ同一となり、圧迫感を感じさせないのが特徴です。サニタリーやトイレ、リビングなどにも使われている万能型の照明です。
ベースライトとは、細長いタイプの天井照明のこと。キッチンは細長い空間になっている場合が多いため、スペースに合わせた形の照明がぴったりです。高い位置からキッチン全体を明るく照らせるので、キッチン照明に一番適したタイプといえます。
シーリングライトとは、天井に直付けするタイプの照明。通常のシーリングライトが大きすぎる場合は、小型シーリングライトを選ぶとよいでしょう。小型シーリングライトの直径は120mm程度で、ベースライトと同程度の大きさ。冷蔵庫や収納の扉の開閉時にも邪魔になりにくく、見た目もすっきりします。
ペンダントライトとは、コードやチェーンで天井から吊るされた照明器具。デザイン性が高いものが多くキッチンの雰囲気を重視したい場合におすすめです。 ただし、部分的に明るくするタイプの照明器具のため、作業場所を照らすといった補助的な照明として使用するとよいでしょう。また、照明器具の位置が低くなるので、熱源(ガスコンロ等)の周辺には設置しないようにしましょう。
スポットライトとは、狭い範囲に光を照射させるための照明器具です。スタイリッシュな見た目になるので、人気のあるタイプ。ただし、スポットライトひとつでは十分な明るさを確保することができないため、複数台設置する必要があります。
キッチン照明に合う色の種類と特徴を表にまとめました。照明の色味によってキッチンの雰囲気がかわるので、思い描くイメージに合った照明を選べば、きっとキッチンがお気に入りの場所になるはずです。
照明の明るさは「ルーメン(lm)」で表されます。照明が明るくなるほど部屋全体が明るくなるので、キッチンの大きさに合わせた明るい照明が必要。一般的に、しっかり明るさを確保したい部屋の目安として部屋の畳数×400ルーメン程度が適していると言われています。3畳のキッチンなら、1200ルーメン程度の照明を選べば充分明るいということです。
とはいえ、照明器具のタイプによって感じる明るさは変わってくるため、ショールームなどで実際にみて検討するのがおすすめです。
システムキッチンが四方の壁と接していないので、部屋の明かりがキッチンスペースまで届きやすいキッチンタイプ。スポットライト的に照らす照明も選択可能です。
「ダウンライト」「シーリングライト」「ペンダントライト」「スポットライト」がおすすめです。
ペニンシュラ型キッチンは、キッチンの左右どちらかが壁に接しているキッチンでアイランドキッチンと同様、お部屋の明かりがキッチンスペースまで届き暗い場所が少ないタイプ。幅広く照明計画をたてられます。
「ダウンライト」「ベースライト」「シーリングライト」「ペンダントライト」「スポットライト」がおすすめです。
I型キッチンは、シンク、コンロを一直線に並べた基本的なシステムキッチンレイアウト。システムキッチンの間口が壁に接するため、部屋の明かりが届く範囲も限られます。そのため暗くなる部分にダウンライトやベースライトで適切な照明を設置する必要があるでしょう。
「ダウンライト」「ベースライト」「シーリングライト」がおすすめです。
L型キッチンは、シンク、コンロがL字に設置されているレイアウト。キッチンの一部が壁側に接するので、ベースライトやダウンライトを用いて作業スペースの明るさを確保したいところです。
「ダウンライト」「ベースライト」「シーリングライト」がおすすめです。
キッチンのイメージを大きく左右する照明。デザイン性に優れ機能面も満たした照明を選べば、毎日快適に過ごせますよ。明るく機能性の高い照明に、デザイン性の高い照明を補助的に組み合わせるのがおすすめの選び方です。
また、キッチンは火災やケガのリスクが高い場所です。作業の邪魔にならず、機能面に優れた照明器具を選ぶよう心がけましょう。