炒め物、揚げ物に大活躍の食用油。酸化を防ぎ、おいしさをキープするには実は正しい保存方法があるんです。そこで管理栄養士が、酸化をさせずに鮮度を保つ食用油の正しい保存方法や保存する時に注意するポイントをご紹介します。
油は加熱していなくても酸素と触れると酸化が進み、品質が落ちてしまいます。酸素と油が触れないように、開封後はしっかりとキャップをして保存しましょう。
油は酸素だけでなく光でも酸化してしまいます。そのため、直射日光が当たらない暗所で保存するのが基本です。シンクの下や戸棚の中など、光が入りにくい場所で保存するようにしましょう。
食用油の保存容器は、酸化を防ぐために空気となるべく触れさせないキャップなど工夫をしてあるものがあります。また、光を遮断するために色がついている場合もあります。
おしゃれだからといって購入した時とは違う容器へ移し替えてしまうと、油の酸化が進んでしまうことがあります。ボトルなどを使う場合は使い切る分だけ移すようにして、保存は購入した容器のままで行うのがおすすめです。
冷蔵庫は光を遮断しますし温度もコントロールできますが、油にとっては温度が低過ぎます。温度が低いと油の一部が結晶化して、味が落ちたり使いにくくなってしまったりすることがあるので注意して下さい。
コンロの近くなど、温度が高温になりやすい場所に油を置いておくと品質が悪くなってしまう場合があります。火の近くには置かないようにしましょう。
よく使う油だからこそ、正しく保存することで美味しさや鮮度がキープできます。今回ご紹介した保存方法ができているか、ぜひキッチンをチェックしてみてくださいね。
フリーランス管理栄養士。献立・レシピ・栄養バランスが即キマる! 即決バランスクッキングスクール代表。「忙しくてもちゃんと簡単に自炊」をサポートするコンテンツ・レシピを提供。延べレシピ開発数は2,000以上。