各地で火山活動が活発になり、一時は地震に対する世間の警戒心が高まりました。最近は少し落ち着きを取り戻しつつありますが、“天災は忘れたころにやってくる“と言われます。何かが起こってからでは遅いので、今のうちに地震対策を考えてみませんか?
地震対策というと何か特別なことをしなければならないと思われるかもしれません。確かに根本的に意識を変えなければならない場合もありますが、モノと収納家具の地震対策をすることで普段の生活も安全で快適なものにしてくれます。逆に言うと、普段の生活を安全で快適なものにしようとすることが地震対策に繋がるのです。今回は特に重要な5つのポイントを紹介しましょう。
地震や火災が起こったとき、あなたはどこから室外へ避難しますか?有事には必ずしも玄関や部屋の出入り口から避難できるとは限りません。窓や隣の部屋など、通常の通り道以外の避難ルートを想定しておくことが望ましいでしょう。
部屋から2つの方向に避難ルートを確保するように家具レイアウトを考えると、窓や隣の部屋への通路が収納家具で隠されることはなくなるはずです。窓や隣の部屋への通路がよく見える状態になっていれば、奥行感が生じて圧迫感が少なくなり、部屋がスッキリとして見えます。
背の高い収納家具は地震対策を施しても倒れてくる可能性があると考えておいたほうが良いでしょう。その場合、枕元に収納家具が倒れてくるようなレイアウトはNGです。また、倒れてきた収納家具が折り重なって避難経路をふさいでしまうことがないように、家具レイアウトを考えておいたほうが良いでしょう。
背の高い収納家具どうしを向かい合わせで設置したり、L字型に配置すると、倒れてきた収納家具が折り重なって避難経路をふさいでしまう可能性があります。しかし背の高い収納家具が横並びになっていれば、それらが折り重なることはあまり考えられません。背の高い収納家具は横並びにし、向かい合わせやL字型に配置しないことで、圧迫感が少なく部屋がスッキリした印象になります。
収納家具を横並びにして地震対策を施した状態は、いわゆる“壁面収納“であると言えます。壁面収納は大量のモノを収納しつつ見た目もスッキリした印象になるということで人気を集めていますが、天井つっぱり式などとすることで地震対策にも有効なのです。
壁面収納はモノをまとめて収納することができるので、モノが探しやすく片づけやすいと言えます。新たに壁面収納家具を購入しなくても、今ある背の高い収納家具を横並びにして家具転倒防止具を設置することで、壁面収納と同様のコンセプトを得ることができるでしょう。
ちょっとした地震では、収納家具が倒れてくることよりも収納家具に収めたモノが落ちてくるほうが心配です。上のほうには軽くて壊れにくいモノを、下のほうには重いモノや壊れる心配があるモノを収納するようにしましょう。
そうすることで、モノが落ちてきてもケガをする心配が少なくなります。また、重いモノを下に収納することで、収納家具の重心を低くし、倒れにくくすることができます。普段の生活でも高い場所からモノを下すのは危険で不便ですから、やはり軽いモノや壊れる心配の少ないモノを上のほうに収納することが望ましいと言えます。
床にモノを置いていると、有事の際につまずいて転倒する危険があります。できる限り床にはモノを直接置かないようにしましょう。そうすることで、日常生活での転倒事故も減らすことができます。
転倒事故は家庭内の事故のトップ3に入るほど起こりうる可能性が高い事故です。床に直接モノを置かないことで、その危険性を少なくすることができます。また、床に直接モノを置かないようにすれば掃除も楽になります。地震対策だけでなく、家庭内事故の防止、掃除の省力化と、まさに一石三鳥なのです。
モノと収納家具の地震対策の5つのポイント、いかがだったでしょうか?これら5つのポイントをチェックすることで、地震対策に役立つだけでなく、普段の生活も安全で快適にすることができます。まさに一石二鳥なので、手軽に始められるところから実践してみてはいかがでしょうか。
本当に自分に合った片づけ方」を一緒に見つけましょう!
片づけが難しいのは自分が置かれている状況とニーズが把握できていないから。自分をもっと理解して片づければ、毎日がもっと楽に、もっと楽しくなるはずです。
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