【全部見せます!アンバサダーのキッチン片づけ術vol.9】すっきり片づいた、お友だちの家のステキなキッチン。収納スペースの中が気になっても、さすがに「見せて」とは言いづらいから……。そこでお料理上手なクックパッドアンバサダー宅のキッチンをバーチャル訪問し、隅から隅までじっくり拝見! 収納の工夫やキッチンへのこだわりを教えてもらいました。
お料理上手なクックパッドアンバサダーのご自宅キッチンをバーチャル訪問し、収納の工夫やキッチンへのこだわりを教えてもらってきた本連載。
ちーすけさんがキッチンのDIYを始めてから5〜6年経つそうで、始めたきっかけについて尋ねてみました。
− ちーすけさんがご自宅のDIYを始めたきっかけはなんですか?
ちーすけさん:「DIYを始めたきっかけは、実はキッチンではなくリビングからなんです。自宅が築35年で流行の内装とは言いがたく、素敵なインテリアの本を見るたびに大きなため息をついていました。リフォームには大きなお金がかかるため、夫を巻き込んで自分たちでやることにしました」
− キッチン同様、リビングもカフェ風の雰囲気が出ていて素敵です。最初に手掛けたのはどの部分ですか?
ちーすけさん:「最初に手掛けたDIYは、なんとこのリビングの大きな窓枠です!どうしても部屋のイメージを変えたくて大きく出てしまいました。角材を組んだだけなので作業は簡単でしたが、大きすぎる!重すぎる!と、半泣きになったのを覚えています(笑)」
− いきなり窓枠からとは、思い切りがすごいですね!ちーすけさんご夫婦には、もともとDIYの知識がおありだったんでしょうか。
ちーすけさん:「DIYの知識は全くなく、DIYの本やインテリア雑誌を見ながら独学で学びました。今はほぼ自己流です」
ちーすけさん:「壁面収納は約5年前に作りました。SPF材(※)を使用して板壁を作り、その上にスパイスラックを配置。収納ネットと小さな吊りカゴはダイソーで購入して取り付けました」
− DIY初期のころの作品ということになりますね。お気に入りのポイントを教えてください。
ちーすけさん:「シルバーの塗料用バケツです。ホームセンターで購入し、1個260円でした。排水ネット、布巾、ナイロン袋など毎日使うアイテムを入れています」
キッチンでよく使うものが1箇所にまとまっているから、調理の際に必要なものがスッと取り出せて便利ですね。
これからDIYを始めてみたいという方におすすめな簡単なアイテム「トレイ」の作り方を、ちーすけさんに詳しく教えてもらいました。カフェ風のトレイを作ってみたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
集成材(30cm×22㎝)…1枚
鉄製かすがい(9×150mm)…2本
ワトコオイル(ダークウォルナット)
紙やすり(ダイソー)
強力接着剤
上記の材料では、おやつ用の小さめサイズのトレイが作れるそう。集成材とかすがいを購入し、材料費は約800円でした。また、ちーすけ♡さんのお近くのホームセンターでは、板を1カット30円ほどで好みの大きさにカットしてくれるそうです。これなら「電動丸のこ」がなくても、木材を切る手間が省け手軽に作れますね。
なお実際の価格は地域や店舗によって異なるので、お近くのホームセンターなどで確認してみてください。
1. かすがいの長さを測り、取っ手になる位置の板に印をつけて、ドリルで深さ約2cmの穴を開けます。
2.紙やすりで全体にやすりがけをして、板の角を落とします。
3.板全体にワトコオイルを布(ウエス)で塗り込み、2~3時間置いてオイルを染み込ませ乾かします。色を濃くしたい場合は二度塗りしましょう。
4.板の穴に強力接着剤を少し垂らし、かすがいをはめ込みます。カナヅチで優しくトントン叩きながら、ゆっくりかすがいを打ち込んでください。強く叩くと板が割れやすいので気をつけましょう。
5.これでトレイは出来上がりですが、もうひと手間でさらにカフェ風に。
板に好みの文字シートをテープで貼り付け、ダイソーのアクリル絵の具を少し付けたスポンジでポンポン叩きながら色を入れていきます。
6.文字シートを剥がしたら、簡単カフェ風トレイの完成です!
板のサイズを大きめにしたらランチに使えるサイズに。また小さくすれば、鍋敷きも作れるそうですよ。
なにげない朝ごはんも、トレイを使うとカフェ風の雰囲気になりますね!みなさんもぜひトレイを作って、カフェの雰囲気をご自宅で楽しんでみてくださいね。
また、ちーすけさんは他にも、トレイや鍋敷きなどを作っていらっしゃるとのことでした。
ちーすけさん:「こちらは板を釘で打って作るため、ちょっとだけ手がかかります。セリアのハンドル(1つ100円)を使ってカフェ風に仕上げました。廃材や少し余った杉板で作ったので、材料費はハンドルの分だけしかかかっていません」
廃材や余った材料を無駄なく使うポイント、DIYを始めたらぜひ真似したいですね!
100円ショップの材料を活かしながら、おうちのDIYを続けるちーすけさん。DIYを始めて、生活や気持ちにどのような変化が生まれたのかを聞きしました。
ちーすけさん:「DIYをはじめて、今まで好きになれなかった古い『台所』が、今では大好きな『キッチン』になりました!この空間で料理をするのが、すごく楽しいです」
− DIYでキッチンを自分好みに変身させていくことで、毎日の料理が楽しみになり、モチベーションがアップしたんですね。生活に変化をもたらしてくれたDIYは、ちーすけさんにとってどのようなものなのでしょうか。
ちーすけさん:「私にとってDIYとは、試行錯誤・節約しながら、少しの工夫で暮らしを自分色に変えることができる、とても楽しくワクワクすることです。料理を作ることと共通していますね」
料理もDIYも、工夫して自分好みにできる伸びしろがあるから楽しめるということですね!
− 最後に、これからDIYを始めたいなと思っている方に、アドバイスをお願いします。
ちーすけさん:「私も『DIYが大得意!』というわけではありませんが、自分の好みの空間創りを自己流で楽しんでいます。簡単な物からひとつ、自分の好みにぴったりの物が形になったときの嬉しさと楽しさを、ぜひぜひ味わってみてほしいです」
ちーすけさん、ありがとうございました!
(※)SPF材:スプルース(Spruce/トウヒ)、パイン(Pine/松)、ファー(Fir/もみの木)という3種類の北米産針葉樹の総称。
※肩書きや紹介したアイテムの価格などは取材時のものとなります。
⼦どもたちが巣⽴ち、海と⼭に囲まれた⽥舎(毎⽇サルと⿅に遭遇する)で主⼈と⼆⼈暮らしです。そんなわが家で毎晩開店する『おうち居酒屋』。今では家にある物でパパっと作る簡単おつまみが⼀番の得意料理になりました。
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