収納の原則として「使う場所の近くに置く」というものがあります。そうしているつもりでも、案外自分の家ほど「慣れ・習慣・当然」の感覚から、そうなっていないことが多いのです。
今回は、いくつか「使う場所の近くに置く」収納事例をご紹介します。「なるほど!」という発見や、「我が家なら、これを応用すれば便利になりそう!」というようなアイデアが生まれる”きっかけ”になればと思います。
そのまま本棚に並べておくだけでは全く役に立たないのが、この手のノウハウ本です。お料理本をキッチンに置いていらっしゃる方は多いですよね。これと同じで、マフラーを手にした時に「マフラーの巻き方」の本が出てくれば、本を手に取る回数も増えそうです。パソコンの便利な使い方の本なら、パソコンの横。写真の撮り方の本なら、カメラの横。
それでも使わなければ「その本が本当に必要か?」を考えてみてはいかがでしょうか。
普段あまり使わないメガネケースの中に「メガネふきを入れっぱなし」のケースが多く見られますが、これだとメガネふきの出番が減ります。おすすめの置き場所は「普段メガネを着脱する場所、置く場所」の近く。寝る時にメガネを外す人なら、寝室の棚。コンタクトを外した時にメガネをかける人は、洗面に。
メガネを着脱する時にメガネふきが側にあれば、外した時やかける前に拭きやすくなります。メガネのメンテナンスのために、家をウロウロしなくてもよくなりますよ。もちろんリビングでくつろぎながらメガネを拭く方であれば、リビングに置くのがベターです。
ご家族の中にお風呂で歯を磨かれる方がいらっしゃる場合、「歯磨き粉をお風呂に入れっぱなしで、洗面所に戻してくれない」「使おうと思った時に、洗面になくてイライラ」ということはありませんか。この場合は、いっそお風呂用に歯磨き粉をもう1つ準備しましょう。
歯を磨く場所にそれぞれ歯磨き粉を置いておくと、使う本人も便利になり、家族のイライラ問題も解決します。
ゴミ箱の底に、ゴミ袋を収納し、その上から、いつものようにゴミ袋を1枚かけてみて下さい。ゴミでいっぱいになったら、袋の口をくくりますよね。すると次の1枚をかける袋は、底から取り出せばOK。別の場所へゴミ袋を取りに行かなくてすむので、とっても便利です。
ただしキッチンのゴミ箱など、万が一、水などが洩れてしまったり、臭いがつく恐れのあるゴミ箱にはおすすめできないので、注意して下さいね。
軍手を手袋と一緒に保管されているのを見かけますが、これでは使う時にわざわざ取りに行かなければいけません。我が家では、工具箱の中に一緒に収納していますが、これも一例。
ご自宅で必ず軍手が必要になる場面はいつですか?その時に使う場所に、もしくはその時に使うものと一緒に置いておくと便利です。
宅配便がよく届くご家庭なら、玄関に「宅配便用の判子」を置いておくのがおすすめ。ただしお子さんの連絡帳に押すなど、他の用途での利用頻度が高いなら、もう1つ「連絡帳用の判子」を準備して「よく使う場所の近く」に置いてもいいですね。
例えば「エプロン・タオル・新聞・ティッシュ」をダイニングテーブルの近くに置けば、食事の時の準備が早くなります。お出かけの時しか靴下を履かないなら、玄関に子どもの靴下を置く場所を作ると便利です。また子どもの鼻水を拭くタイミングが頻繁にある場合は、ポケットティッシュを「子どものポケット」に入れておくと、移動式の「使う場所の近くに設置する」が完成しますね。
同じものでも、各ご家庭によって使う場所が違ったり、衛生面や見た目による好き嫌いが出ることもあります。あくまで一例として、参考にしてみてくださいね。「使う場所の近くに置く」収納で圧倒的に生活が便利になり、時短につながることを感じて頂ければ嬉しいです。ぜひぜひ、みなさんのご家庭に合わせた「これ、ここに置いたら便利になりそう!」な収納を、追及して下さい。
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奈良県在住 3児の母です。赤ちゃんのいるご家庭や子どもへの収納育児、オフィスのデスク周りから、パソコンデータの整理方法まで幅広く対応いたします。
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