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食事傾向と自殺リスクについて研究した内容が12月9日に発表されて話題となっています。国立国際医療研究センターなどのチームによれば、野菜や大豆などを中心とする食事パターンにより、自殺リスクが低下するという研究結果が明らかになりました。
研究チームは、40~69歳の男女約9万人を対象に普段の食事についてアンケートを実施。野菜や大豆などが中心の「健康型」、肉やパンなどが中心の「欧米型」、ごはんやみそ汁などが中心の「伝統型(日本食)」の3パターンに分類されました。
そして「健康型」の対象者を、該当する食品を食べる量が多い順に4つのグループに分け、自殺した人の割合を調査。平均8.6年間に及ぶ追跡の結果、男女ともに、摂取量が最も多いグループは最も少ないグループに比べて自殺リスクが約5割も少ないことがわかりました。ちなみに欧米型、伝統型で同様の分析をしたところ、自殺リスクとの関連はなかったそうです。
研究グループによると、葉酸や抗酸化ビタミン(ビタミンCやカロテン)が自殺リスクを減らした可能性があるとみているそうです。確かに、野菜、果物、いも類、大豆製品、きのこ類、海藻類、脂の多い魚、緑茶をよく摂る「健康型」の食事には、葉酸やビタミンCなどが多く含まれています。これらの栄養素はうつを予防する効果があるとされ、自殺リスクを少なくすることができるかもと分析しているよう。
調査にはまだまだ課題はあるようですが、なんといってもストレスの多い現代社会。野菜をしっかり食べて心も体も元気でいたいものですね。 (TEXT:大森りえ/ライツ)
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