日本には昔から行われてきたさまざまな習わしや行事があります。子どもにもぜひ伝えていきたいですよね。親子で語る季節のお便りシリーズ、7月は七夕についてお届けします。ぜひ、お子さんに読み聞かせしてあげてください。
答えはそうめん!
昔、中国で偉い人の子どもが7月7日に亡くなった。そうしたら、その子どもが鬼になってしまって怖い病気をはやらせたんだって。だからその子の好きだった「索餅(さくべい)」というお菓子を、命日である7月7日にお供えして、悪いことが起こらないよう願うようになったんだ。
この索餅というお菓子はそうめんに似たものだったから、やがて七夕の日にそうめんを食べるのが習慣になったんだって。
また、そうめんが細い糸みたいで、織姫が織る織物の糸に見えるから、という説もあるよ。
7月7日には、そうめんをゆでて食べようね。
そうめんは七夕の行事食。最近では行事食のよさが見直されていますが、蒸し暑い時期のそうめんはまた格別の味。親子でそうめんを食べながら、織姫と彦星の伝説について話してみてはいかがでしょうか。そんなひとときは、子どもにとって大切な思い出になることでしょう。 (TEXT:松崎祐子)