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「暑さ寒さも彼岸まで」。すっかり気候も落ち着き、一番過ごしやすい季節であるはずの秋に、体の不調を訴える人が増えているという。「秋バテ」なる言葉も登場してきた。秋ならではの疲れ、その原因と対策とは——。
最近、「秋バテ」という言葉が注目されている。雑誌だけでなくテレビのニュースでもたびたび取り上げられているから、耳にしたことがある人も多いのではないだろうか。
「9月になってから、なんだか疲れがとれなくてだるい」(41歳男性・会社員)
「食欲の秋なのに、食欲がわかなくて、調子が出ない」(24歳・OL)
「体が冷えて、夜なかなか寝つけない」(36歳・主婦)
という声が周囲にもちらほら。これ、明らかに「秋バテ」の症状である。
夏の暑さで食欲を減退し、体調を崩すのが「夏バテ」。主な症状に、倦怠感、食欲不振、消化不良、下痢、頭痛など。暑い時期に発症し、涼しくなったら解消するものである。一方、秋になってから症状が出てくるのが「秋バテ」。自律神経のバランスの崩れが原因で、夏の間にクーラーなどで冷やしすぎたことや、涼しくなったせいでその寒暖差についていけないことから起こるといわれている。実は猛暑だった年に起こりやすいとかで、今年は要注意。「なんだかダルい」「調子が出ない」「食が進まない」と感じたら、それは「秋バテ」。夏バテよりも見落としがちのため長引きやすい傾向も。秋の初めの体のだるさは、放っておかずにきちんとした対策が必要だ。
バランスを崩した自律神経のために、神経の働きを安定させるというビタミンB群はぜひとりたい栄養のひとつで、特にビタミンB1は疲労回復にも役立つ栄養素だ。そんなビタミンB群が豊富なのがレバー。苦手な人も多いが、こんなおしゃれな一品ならきっと食も進むだろう。
そして、何よりもクーラーや水分の取りすぎで冷えた体を温める必要が。体を内側から温めるには風呂にゆっくりつかるなどの方法があるが、食事も効果的だ。昔から体を温める食材として有名なのが「しょうが」。寒い冬だけじゃなく、この季節にもぜひ食べたい食材である。
中でも、しょうがのパワーを最大限に取り入れたいという人にオススメなのが、この方法だ。
すりおろしたしょうがとハチミツを煮詰めるだけ。しょうがシロップよりも濃厚なパンチの効いた味わいだと好評で、つくれぽ数も170件を超えている。 紅茶に、ミルクに、カルピスに入れるもよし、肉を漬け込むのもよし、トーストに塗るのもオススメらしい。
秋も体を中から温めて「打倒!秋バテ」。これが2013年の新常識といえそうだ。(TEXT:松崎祐子)
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