神保町A7出口を出てすぐ。目に止まる色の看板、さぼうるとさぼうる2が見えます。店名からは何のお店か想像できませんが、さぼうるはオープンしてから60年以上経つ、老舗喫茶店。
さぼうるは飲み物中心の店舗、さぼうる2は食事中心の店舗です。 時間によってランチのメニューや、お酒を飲むこともできます。
外観はまるでジブリの世界観そのもの。トトロに会えるのでは?…なんて少し期待してしまうほど。古本とカレーというイメージの神保町にこんな店があったなんて驚きです!平日の雨の日にも関わらずお昼前には列ができるほどの人気。きっと何か秘密があるに違いない...
さぼうるの中に入ってみると、外観から想像してたよりも広い!二階と半地下があり、お客さんの人数や、食事利用かかカフェ利用かによって、席を決めているようです。集中して本を読みたい人、楽しくおしゃべりしたい人、おいしいごはんが食べたい人など、どの人にとっても心地よい居場所になっているように感じました。
早速席に座ってみると(席に座る前から気になっていましたが) 、
壁一面に白いペンで文字が書かれています。お店がオープンしてから60年以上たっている老舗喫茶店。壁に書かれた文字を見ていると、半世紀以上も前の人たちと会話しているような気分になります。
それにしてもこれ、最初に書いた人はちょっとしたイタズラのつもりが、積もり積もって今や元の壁の色がわからない程になっているなんて、想像しなかっただろうな、、、
席に着くとまず、メニューをみるかどうか聞かれます。
この質問は、歴史のあるお店だからこそできるもの。常連さんが「いつもの。」と注文する姿が容易に想像できます。
わたしはさぼうる2で一番人気のメニューを注文しました。
このナポリタンの量に決して見合っているとはいえない量のサラダ。でもこれがかなりありがたく、愛しく感じます。
あら!!大盛り頼んじゃった!!!と思われたかもしれませんが、なんとこれが並盛り。わたしがいままで見てきたナポリタンの中で一番の高さを誇ります。
食べ物を好きなだけ食べ続けたいという願望。いまこそ夢を叶える時...!
全体に行き渡ったケチャップ味のソース、マッシュルーム、玉ねぎ、ピーマンなどの野菜の量、麺の固さ、全てにおいてナポリタンの常識にしっかりと従った上で、甘すぎず、酸っぱすぎず、野菜は多すぎず、麺はしっかりと噛みごたえがあるという、簡単なようで難しい「完璧なナポリタン」。
半分くらい食べたかな??ここですこし休憩します。
一番人気の食事には一番人気のドリンクを。
薄ピンクの可愛らしい色が、女心をくすぐります。
運んでくれた方に感謝したくなる程たっぷりなみなみ。生いちごをぎゅーーーーーーっとしてそのまま飲んでいるような濃厚さ。しっかりと甘いけれど口の中はさっぱりと涼しい。使っている氷は氷屋さんから仕入れたものだそう。
ナポリタンといちごジュース、組み合わせたのはこの時が初めて。いままでこの相性のよさになぜ気づかなかった自分...
ナポリタンにはタバスコ、塩、粉チーズがついてくるので味の変化も楽しめる!
自分好みに味付けしながら食べて、、、
気づいたら無くなっていました。 最後の一口、もっと集中してじっくり味わえばよかったと後悔。手が勝手に巻いて口に運んでいました。
かなりゆっくり時間をかけて食べましたが、ナポリタンはずっと温かく、いちごジュースはずっと冷たかったので、あの盛り方と氷にどうやら秘密が隠されていそうです。
と、ここまで初めて訪れたかのように紹介してきたわけですが、すみません。
実はお店に行くのは3回目。わたしもさぼうるファンのひとりなんです。しかしまだお店に入るときょろきょろしてしまう初心者。
今まではコーヒーしか頼んだことがなかったのですが、今回初めて食べたナポリタンがこの美味しさならば、厚切り食パンのピザトーストも、カラフルなクリームソーダも、山盛りのミートソースも絶対においしいはず。 いつか、「いつもの」と注文する常連になれたらなんて思います。
行けば行くほど好きになる喫茶店、さぼうる。気になる人はぜひ足を運んでみてください。
住所:東京都千代田区神田神保町1-11
営業時間:9:00〜23:00
定休日:日曜日 祝日不定休
※さぼうる2は11:00〜22:30の営業
大学二年生
和菓子と豆とカメラが大好き。