調理師資格を持っている食費節約が得意なFPです。
節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに、家計管理のコツや食費節約の方法を教えていただきます。お金がなかなか貯まらない…とお悩みの方も、このレッスンで丸山流節約術を学んで、貯め上手・遣い上手になりましょう!
節約をして削りたい費目の上位にあがるのが、「食費」です。テレビや雑誌などでは、「4人家族でも2万円台!」といった目を引くキャッチが並びます。世のご主人は、それを真に受けて、「それくらいでできないの?世間の主婦はこんなにもやりくりが上手い」と比較されることもあるかも知れません。そんなことを言うのなら「自分でやってから言いなさい」と強く思います。では、実際にできるかどうかと言えば、条件付きで「Yes」です。
・米や野菜は近所に住む身内からもらっている
・近所にうどん1玉19円といった激安スーパーやドラッグストアがある
・ほぼ実家で食事を済ませている(こういった人は雑誌やテレビには取り上げられませんが)
このようなケースでは食費を低く抑えることができるでしょう。 そしてまた、食費の定義が曖昧になっている場合もあります。
・自炊費であり、外食費は含まれない
・米と酒は含まれない
つまり食費は純粋な食材費とも言えます。米はもらえる場合も多いことと、お酒は嗜好品で、食費に計上すると食費が膨らみますので、米と酒代は別途予算を持ちましょう。
それらを踏まえて、適切な食費はいくらかを考えてみましょう。
・食材費は1万円×人数(世帯向け)
・手取り収入の10%(単身者向け)
食費の予算ですが、2つの出し方があります。家族の人数で割り出す方法と、手取り収入から割出す方法があります。どちらも米や酒代抜きの自炊費であることに注意をしましょう。
・5週に分ける
・専用の財布を持つ
おすすめなのが、食費を5週に分ける方法です。月の予算が3万円なら、1週間分の食費は6000円となります。毎週日曜日もしくは月曜日といった決まった曜日にスタートさせましょう。残ったお金は繰り越しをせずに別に分けておきます。
5週に分ける理由は、1カ月分をまるっと管理すると、月の初めは食材も豊富でおかずのグレードが高くなりますが、給料日に近づくほどにもやし、豆腐、練り物、かさましおかずになってしまいがちです。極端な献立にしないためにも、週ごとの予算を持ってやりくりしましょう。そしてまた、4週よりも5週にする理由は、1カ月のカレンダーを見てもわかる通り、どうしても月初めもしくは月終わりに数日、中途半端な日が出てきます。4週にするとそれら数日が長く感じることもありますが、5週に分けておくことで、この数日で終わる日がボーナス週になると考えることもできます。
食費の財布は専用のものを持つとほかの生活費の予算が混ざらず、管理がしやすくなります。日用品などを一緒に買った場合は、早めに生活費から食費にお金を移動させましょう。この作業が面倒なときは、会計を別々にしてもらうのも手です。
食費は予算を持ってその中で必要なものを優先順位を考えて買うことで、ムダな出費を抑えつつバランスの取れた食事を作ることができるようになるでしょう。
旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。 公式ホームページ「らくらく節約生活」はこちら>>
旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。
節約アドバイザー、FP、ファイナンシャルプランナー(AFP)FP技能士2級、消費生活アドバイザー、調理師、宅建士(登録)
公式HP:らくらく節約生活 https://www.maruyama-harumi.com/
ゆとりうむプロジェクト理事https://yutorium.jp/