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お正月といえば「お雑煮」!あなたのおうちは、どんなお雑煮食べていますか?

クックパッドニュース編集部

日本No.1レシピサイト「クックパッド」編集部

お正月のお楽しみといえば、豪華なおせちにお屠蘇、そして、なんといってもお雑煮ですよね! お餅の形や味付け、具などに、お国柄が色濃く出るのも、お雑煮ならではの魅力です。新春特別企画として、日本全国自慢のお雑煮を一気にご紹介しましょう!

東の角餅VS西の丸餅! 天下分け目のお雑煮くらべ

長〜い日本列島、地域によって食べものの違いはいろいろありますが、毎年と言っていいほど盛り上がるのが「お雑煮」の話題。クックパッドの「みんなのカフェ」にも「お正月どんなお雑煮ですか?」というお題に64件もの発言が! みんな、生まれ育った地域のお雑煮に満足しているものの、他の家庭のお椀の中身も気になるみたいですね。

さて、お雑煮のお題でいつも話題に上ることといったら、東日本と西日本のお餅の形の違いでしょう。一般的には東日本が角餅で西日本が丸餅。これには諸説ありますが、一般的なのは「もともとは丸餅だった」という説。
「丸餅」は「円満」の意味を持つ縁起ものだったため、もともとは丸餅を入れていましたが、江戸時代、人口が江戸に集中し、1つずつ手で丸めるよりも手っ取り早く数多く作れる角餅が使われるようになった、とするものです。いかにもせっかちな江戸っ子らしいお話ですね。
他にも西と東の違いは、「すまし汁と白みそ仕立て」「餅を焼く、焼かない」などいろいろ。ちなみに「すまし汁と白みそ仕立て」については、近畿、北陸、四国の一部を除いてほとんどがすまし汁。これは、江戸時代の参勤交代が影響し、地方に江戸風が広まったとするお話も。京都を中心とした近畿エリアが白味噌文化を守ったというのは「なるほど」ですね!

しょうゆベースのすまし汁に焼いた角餅、これぞ関東風!

縁起ものをそろえた伝統の京風雑煮!

クルミ入りの「じぇじぇじぇ」雑煮にあん入り餅も!! まだまだある名物お雑煮

東と西の対決だけにおさまらないのが、お雑煮談義の楽しいところ。日本各地にはまだまだいろんなお雑煮があるんです!

まず最初に登場するのが、2013年NHKの朝ドラ「あまちゃん」ブームに沸いた三陸地方のお雑煮。三陸の食べものといえば、一躍「まめぶ汁」が脚光を浴びましたが、なんと、お雑煮にもその名残が!?

すまし汁に甘いくるみだれをそえるのが三陸流!?

しょっぱいものに甘いものをたすのがこの地域の特性なのか!? ちょっと試してみたくなります。 ところが、伝統を守る白みそ文化の近畿エリアにもありました! 「ちょいたし」お雑煮!!

白みそ仕立てのお雑煮にきな粉を添える奈良方式

お餅をお雑煮から出してきな粉をまぶして食べるのだそうです。まったりした白みそときな粉なら、なんとなく通じるものがあるような。。。 が、まだまだ序の口。キングオブ甘い×しょっぱい雑煮といえば、これでしょう!

いりこだしにあん入りの餅!? 香川のお雑煮

一見、伝統的な白みそ仕立て? と思いきや、なんとお餅があんこ入り! 「年を重ねるごとにくせになる」これぞお雑煮の醍醐味なのかも。

もとは宴会前の食事だった!? お雑煮の由来

お雑煮について調べてみると、知らなかった新事実が続々! 例えばお雑煮がはじまったのは室町時代。もともとはお正月だけのものではなく、武家社会の儀礼的な宴の際、お酒を飲む前に胃を安定させるために、前菜として食べた煮物のことだったそう。臓腑を保護することから「保臓(ほうぞう)」と呼ばれ、「宝雑」「烹雑」と書くこともあったそうです。今のようなスタイルになったのは江戸時代。お餅も入り、雑多なものを煮込む「雑煮」となったといわれます。

また、お雑煮は「若水」(元旦に初めて汲む水のこと)で煮る、というしきたりもあるそう。これを飲むと1年の邪気がはらえるそうですよ。知っていましたか? そして、この水を汲むのは家長のお役目。ぜひ家庭でも試してみてください。

地域によっていろいろな形があるお雑煮ですが、地域の特色を生かしつつ、各家庭ごとに特色を出して進化していくのも魅力です。違う地域から嫁いできたお嫁さんが、ふるさとの要素をプラスしたり、好みの味を真似して加えたり。伝統を守りつつ、少しずつ「わが家の味」を作って行くのもいいですね。(TEXT:田久晶子)

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クックパッドニュース編集部

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