cookpad news
コラム

世界が日本の「和紅茶」を絶賛!ビール・コーラに続くクラフトブームはコレ

菱 路子

キッチングッズマニアな料理ライター

クックパッドでは毎年、翌年にブームになりそうな料理や食材を選出する「食トレンド予測」を発表しています。その一つに選出された「クラフト紅茶」。日本で作られた紅茶がこれから注目されそう!その理由やおすすめの飲み方を紹介します。

次のクラフトブームは「紅茶」かも!

クラフトビールやクラフトコーラといった言葉を聞いたことはあるでしょうか。クラフトとは「手作り」という意味があり、一般的に流通しているコーラやビールとは材料や製法が違う、独自性のある飲料のことをさす言葉です。

生産者や地域によって細かく味が違い、ご当地のクラフトビール・クラフトコーラなども生まれています。

こうしたクラフト飲料の、次のトレンドはもしかしたら、和紅茶や中国で生産された茶葉を使って作られた「クラフト紅茶」かもしれません。

世界で注目、日本の「和紅茶」

和紅茶とは、日本で生産された茶葉を用いて作られる紅茶のこと。

スコーンなどのスイーツとともに紅茶を楽しむ「アフタヌーンティー」(ヌン活)や、ミルクティーを使ったタピオカ飲料のブームの影響で、近年日本国内でも紅茶の人気が高まっています。

和紅茶は、そうした紅茶の人気が高まる中で注目されるようになりました。

2022年には、アサヒ飲料がペットボトルの和紅茶を発売。また今年、イギリスのUKティーアカデミーが主催する世界のお茶の品評会「THE LEAFIES2023」で、鹿児島堀口製茶の「カクホリ 紅茶べにふうき」が和紅茶部門金賞を受賞しました。

日本の茶園が最高賞ほか多数の賞を受賞するなど、国内外で和紅茶が注目されているのです。

和紅茶の生産者は増えている?

金賞を受賞した鹿児島堀口製茶は、日本で最大規模の茶葉を生産する茶園。社長・堀口大輔さんによると、鹿児島県では戦後に諸外国への輸出用で紅茶作りを始めた農園が多いのだとか。その後、海外産の紅茶が台頭したことで今度は緑茶の生産が広がったそうですが、近年は再び紅茶の生産にも力を入れ始めているそうです。

農林水産省が各都道府県からの聴き取り調査をしたところ、この10年間で和紅茶の生産者は増加。お茶の栽培農家全体が10年間で半数以下に減少している中では、重要な動きと見ています。

和紅茶、いったいどんな味?

和紅茶にはさまざまな種類がありますが、主な品種は「べにほまれ」「べにふうき」 「べにひかり」など、べに系が多いです。「べにほまれ」は重めのアッサムのような味わいで、「べにひかり」は渋みが少なく、さわやかな香りが特徴です。「べにふうき」はその中間になります。

一般的に和紅茶は紅茶より渋みが少なく、香り重視でさっぱりしています。脂っこい料理や、お菓子とストレートで合わせるとおいしくいただけます。「べにほまれ」はミルクティーにもおすすめ。

和紅茶のおいしい楽しみ方

クックパッドには、紅茶を楽しむための飲み方や、紅茶と相性のいいお菓子のレシピが多数投稿されています。
和紅茶の茶葉を手に入れた際は、ぜひこちらのレシピを参考にしてみてくださいね。

さっぱりと水出しで

丁寧にいれた和紅茶に、ミルクを加えて

和紅茶と相性がいいお菓子はこれ!


最中やようかんを添えれば、和紅茶のおいしさがさらに引き立ちます。日本の土地が育んだ和紅茶を、おいしく楽しんでみてはいかがでしょうか。

(TEXT:菱路子)

2024年はこの料理・食材に大注目‼︎

クックパッドでは毎年、翌年にブームになりそうな料理や食材を選出する「食トレンド予測」を発表しています。
今はまだ知る人ぞ知るトレンドの兆しや、注目される理由について解説します。

また、2023年に家庭で特に楽しまれた料理や食材を選出する「食トレンド大賞2023」も公開中。ぜひチェックしてみてくださいね。

執筆者情報

菱 路子

料理ライター、モノライター、編集者。料理関連の会社に勤めるかたわら趣味で立ち上げたお弁当ブログがきっかけとなり、ライターとしてのキャリアをスタート。料理コラムの執筆やレシピ提案、料理写真撮影などで活動中。キッチングッズマニアで、ネットでグッズ情報を探すのが大好き。ITエンジニアの夫、小学生の娘、キジトラ猫と暮らしています。

webサイト・SNS情報

実績・お仕事

・クックパッドニュースでレシピ記事を1000本以上執筆。
・株式会社 朝日デジタルラボの運営する情報サイト「moovoo」でレビュー記事執筆。
・その他、会員制サイトの料理コラムなどを担当。

編集部おすすめ
クックパッドの本