中世のヨーロッパでペストが流行した際、タイムの枝を炊き空気を浄化させ感染を免れたという逸話があります。病気に立ち向かい、退けたということから、「タイムの香りのする人」という言葉は「勇気ある人」という意味を持ち、当時は褒め言葉としても使われたそう。事実、タイムは優れた抗菌力を持ち、病原菌などの感染を妨げる力があると言われています。
抗菌力が強いということは、風邪予防にもとってもお役立ちということ。スーパーのハーブコーナーなどで手に入るタイム。独特の香りをもつことから、お料理でも、香り付け、臭み消しなどに使われることが多いですが、使い切れず余ってしまったらぜひ、ハーブティーにして飲んだり、うがい薬の代わりに使ってもらいたいものです。特にオススメしたいタイムの風邪予防レシピがこちら。
タイムをはちみつに漬けただけの「はちみつタイム」。タイムの抗菌力で風邪予防にはもちろん、うっかり風邪をひいてしまったというときには、咳をしずめてくれる作用も。また、はちみつにも殺菌作用があり、喉の腫れに効果を発揮するので、タイム+はちみつの組み合わせはまさに風邪の季節の強い味方になってくれること間違いなし!
料理で余ったタイムがあったら、小さな瓶にはちみつと一緒に保存しておきましょう。そのままなめたり、お湯で割って飲んだり、もちろん料理やお菓子作りにはちみつを使うときと同じように使うことができます。寒いときにはしょうがのスライスを加えたお湯割りが特にオススメです!(TEXT:JAMHA認定ハーバルセラピスト はまずみゆきこ)
※はちみつは1歳未満の乳児には与えないでください
参考文献:・ハーブと精油の基本辞典