世界の家庭料理を旅しよう!世界中の食卓で料理をつくる人 (COOK) と食べる人 (HIKER) をマッチングするWebサービス、KitchHikeの世界各国の食卓を巡る連載。今回は、渋谷区にお住まいのニュージーランド人ウシュカ (Ushka) さんのお宅で、おいしいピクニック料理をいただきました!
最後に作るのは、食後のデザートとして「アンザック・ビスケット」。その昔、戦地に赴く兵隊さんに持たせるために家庭で作られたのだそう。レシピに使うゴールデンシロップを味見させてくれながら、この材料はどこで買えるか、などの情報も教えてくれるウシュカさん。みなさん、話を聞く目が真剣です……!
バターとゴールデンシロップをあわせて鍋で温めるのを友人がお手伝いする間、友人の3歳の娘ちゃんは他のHIKERさんとすっかりと打ち解けたようす。膝に座って手遊びなどしておりこうに待っていてくれました。感謝です!
コンロの向かいの冷蔵庫にはたくさんの家族写真が貼ってありました。ウシュカさんは小学6年生と3年生の男の子のお母さんだったのです!なんでも上の息子さんは自分で夕飯を作ることがあるんですって。しかも「鶏の照り焼き」ですよ!学校で習うんだそうです。素晴らしい~。
ウシュカさん曰く「でも全部自分で食べちゃうから、わたしの分はないのよ」それでも同じく小学生男子の母である友人とわたしにとっては、この上なくうらやましい話です (笑)!
さてさて、温めたバターとゴールデンシロップをココナッツフレーク、オーツ麦、小麦粉と混ぜて、お湯で溶いたベーキングパウダーを加えて生地が完成。みんなでコネコネ丸めて、一枚ずつ成形していきます。
ここで一人のHIKERさんがニュージーランド旅行で買ったという、翡翠でできたペンダントトップを見せてくれたところ、「わたしも同じものを持っているわ!」とウシュカさん。これは「コル」という名前のシダの新芽を型取ったもので、“新しい生活”という意味を表すニュージーランドの伝統的なお守りなんだそうですよ。
クッキーをオーブンにセットしたら、パイとサラダを取り分けて、いよいよランチタイムスタートです!最近は日本でも手に入りやすくなったというニュージーランド産の白ワインとともに乾杯~!
まだほんのり温かいパイに自家製のブラムリーチャツネを食べると甘じょっぱさに酸味が混じって……ん~、おいしい~!!! ちなみにチャツネとはスパイスの効いたペースト状の調味料のことをいいます。
「ブラムリーアップルは酸味のある加熱加工向きのりんごよ。15kgも買ったからチャツネにしたの」とのこと。15kgとはなかなかの量ですね。ちなみに、このチャツネ、お肉料理なんかにも合いそうです!
そしてサイドディッシュのクスクスのサラダの味付けが絶妙! さっぱりとしていて、いくらでもおかわりできちゃいます。
「汁気が少ないサラダだから、ピクニックやポットラック(持ち寄り) パーティーにぴったり」なんだそうです。カラフルで見栄えも良いので、きっと喜ばれるでしょうね~。
すっきりと飲みやすい白ワインとともに食事をいただきながら、ウシュカさんを交えて、HIKER同士の会話も楽しめて大満足!!
その後、焼き立てのアンザック・ビスケットをいただきながらの食後のコーヒータイムに突入。話題が尽きることなく盛り上がりました~!
普段は学校で英語や料理を教えているというウシュカさん。ご自身も大好きなパイとクスクスのサラダが食べられるのが嬉しいから、COOKをしているとのこと。確かにご自宅にはパイの本が何冊もあって、たくさん研究されている様子が伺えました。
会話の中から、訪れたことのないニュージーランドの食文化や日常の様子が垣間見られて、本当に旅行先で現地の方のお家にお邪魔しているような感覚が味わうことができました。日本で手軽に楽しめるプチトリップ、みなさん、体験する価値ありですよ!
ウシュカさん、本当にありがとうございました!
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