・鶏ガラ…1羽分
・牛すね肉…1kg
・牛脚の骨…30cm
鶏ガラは、ナイフもしくはキッチンバサミで血合いや脂を取り、ていねいに水洗いします。牛すね肉は、余分な脂身を切り落とし、いくつかに切り分けます。
容量が7リットル以上の鍋に、牛すね肉と鶏ガラ、牛脚の骨を入れ、水をたっぷりと注ぎ、強火で煮ます。煮立ちましたら、中火にし、浮いてくるアクを取り除きます。およそ2時間じっくりと煮ていきます。三割ほど水分が減りますが、それ以上減るようでしたら水を足して調整します。
アクが無くなりましたら、火を止めて、大きなボウルの上に置いたザルの上に、キッチンペーパーをしいて濾します。冷めたら保存容器に入れ、浮いた脂肪分は取り除いてください。残った牛すね肉は、冷凍しておいて他の料理にお使いください。
スープストックが完成しました。
・豚の背脂…500g
豚の背脂を細切りにして、厚手の鍋に入れます。全体の八分くらいまで水を入れ、中火にかけます。沸いたら弱火にします。焦がさないように、常に鍋をかき混ぜていきながら1時間30分ほど煮ていきます。
背脂がカリカリになってきたら火を止めます。ボウルの上にザルを置いて濾します。冷えれば真っ白なラードの完成です。
・玉ねぎ…1kg(5-6コ)
・にんじん…3本
・トマト…1kg(7−8個)
・にんにく…2片
・しょうが…2片
◆スパイス(1)
・カルダモン…2粒
・フェンネルシード(ホール)…小サジ1/3杯
・フェネグリーク(ホール)…小サジ1/3杯
・クミンシード(ホール)…小サジ1/3杯
・クローブ(ホール)…小サジ1/3杯
・オールスパイス(ホール)…小サジ1/3杯
・黒コショー粒…小サジ1/3杯
◆スパイス(2)
・ローリエ…1枚
・赤唐辛子…4本
・シナモンスティック…1本
・塩…大サジ2杯
・ケチャップ…カップ1/4杯
・ウスターソース…大サジ1杯
・カレー粉…大サジ3杯
料理を始めます。トマトは湯むきして、半分に切り、種を取り除き、ざく切りにします。にんじんと玉ねぎ、にんにくは、うす切りにします。
厚手の鍋にラードをカップ1/2杯入れて中火にかけ、玉ねぎとにんにくをよくかき混ぜながら炒めます。焦がさないように注意しましょう。飴色になるまで、およそ1時間30分炒め続けます。最後に、すりおろしたしょうがを加え、軽くかき混ぜながら炒めます。
スパイス(1)を、すべてすり鉢に入れて砕き、カラは取り除きます。
にんじんとトマト、ヘタを取って種を除いた赤唐辛子2本を加え、準備したすべてのスパイス(シナモンスティックは半分に割る)と、スープストックをカップ6杯注ぎます。中火にかけて煮立ちましたら、塩を大サジ2杯加え、弱火で1時間30分煮込みます。
次にケチャップ、ウスターソース、カレー粉、残りの赤唐辛子を2本を加え、フタをして30分煮込みます。
煮込んだソースを冷ましてから、何回かに分けてミキサーにかけ、粗いザルで濾して、カレーソースが完成です。
カレーソースは味をなじませるため一晩寝かせてください。冷凍すれば1か月は保存できます。1日目の料理は終了です。
参考文献:『カレーの秘伝』ホルトハウス房子/著(光文社)/『ホルトハウス房子の世界でいちばんおいしいカレー』(PHPエディターズ・グループ)/『暮しの手帖別冊自家製レシピ春夏編』(暮しの手帖社)
文:松浦弥太郎 写真:片山育美
『くらしのきほん』は、食を中心に、暮らしの基本を学び、楽しみ、基本の大切を分かち合うウェブサイトです。時代が過ぎても、決して古びない、価値のある、暮らしの知恵と学びを発信していきます。
>>>『くらしのきほん』のサイトはこちら