あわぜんざいという食べ物を知っていますか?
大学生の私が言うのもおかしいですが、今の若者は和菓子のメニューなどをあまり知らない人も多い気がします。「あわざんざいなんて知ってるよ」という方は3行飛ばしちゃってください。
あわというのはこのお店ではもちきびのこと。穀物の一種であるきびはぷちぷちとした食感が特徴的。お米にももち米があるように、もちきびはぷちもちの食感です。もちきびの上にあつあつのこしあんをかければあわぜんざいの完成です。
浅草梅園
言わずと知れた、和菓子屋の名店。安政元年創業。今年で161年目となり浅草とともに歩んできた歴史のあるお店です。
今回はこちらのお店で人気の二品をご紹介します!
しその実の存在はかなり大きい。あとで絶対に頼りになるしっかり者。
では、開けちゃいましょう。
みてくださいこの眩しいほどの輝き。それでいて重みのある小豆色がかっこいい。
もちきびは全貌を明かさない控えめなやつなんです。
お餅と同じように蒸しているもちきびはお箸でつかんでも切れることはありません。つぶつぶとしたもちきびにとろりとこしあんが絡まります。できたてのあつあつをぜひ店内で食べてほしい。
「甘さ控えめ」なんてことはしない。梅園の餡は容赦なく甘い。それがいい。
ここでしその実が役目を発揮してくれます。口の中をさっぱりさせれば、何度でも感動できる。口角上がりっぱなしです。
色合いが可愛くて、これを美味しそうに食べるおじいちゃんを見るのが大好きです。
わたしが知る限りこの量のあんみつを出しているお店は少ない気がします。少し物足りないくらいがいいという考えも共感できますが、やはり満足するまで食べたいものです。
寒天には天草(てんぐさ)を使用。少し癖のある味ですがこの風味こそが寒天の美味しさ!今まで食べてきた寒天とは全く別物のように思えるかもしれません。
あわぜんざいのこしあん同様、つぶあんもしっかりと甘い。黒蜜は、餡と寒天との相性を考えコクのあるものを使っているそう。別添えスタイルでなく、運ばれてきた時点ですぐに食べられるようになっている。素敵です。
帰りに食品サンプルを眺め、次来る時のことを考える。
「梅園に行くために浅草へ」よりも「浅草自体を楽しんで少し休憩に梅園へ 」 という方が嬉しいとお店の方はおっしゃっていました。
浅草が大好きで、多くの人に好きになってほしいという思いを強く感じました。
お持ち帰りの生菓子やあんみつ、一度は見たことがある人も多いはず。デパ地下などで出会えます。わたし自身、あんみつやおまんじゅうは何度も買ったことがあるお馴染みの味です。
浅草の成長や変化を見守ってきた梅園。
今もこれからも変わらない味と雰囲気でおもてなししたい。
その思い、次に受け取るのはあなたです!
住所:東京都台東区浅草1-31-12
営業時間:10:00〜20:00
定休日:水曜不定休(月二回)
URL:http://www.asakusa-umezono.co.jp
大学二年生
和菓子と豆とカメラが大好き。